編集者コラム

2013.10.02

ちゃお
君はなぜその映画を見るのか

先日、映画「そして父になる」を鑑賞してきました。

カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞、
あのスティーブン・スピルバーグのリメイクが決定、
福山雅治など話題の実力派俳優を起用、
と話題の尽きない映画です。

それではなぜ私はこの映画を見たのか。
それは是枝裕和監督の作品の雰囲気が好きだからです。

ドラマや映画では、状況描写のためにナレーションが入ることが多々あります。
しかし、彼の作品にはナレーションは入りません。
ハリウッド映画のような派手なアクションシーンもありません。
淡々と登場人物の日常が流れていくだけです。

そんな中でも、「うわ、嫌なんだろうなー」とか
「めっちゃ楽しいんやろうなー」とか、言葉で説明しなくても感じられる。
映画を鑑賞する中で、「真木よう子にハグしてもらいたい」
「リリー・フランキーに遊んでもらいたい」と本気で思いました。

つまり、是枝監督には「センスあるなあ」と感じてしまうわけです。
今まで当たり前すぎて気付かなかった日常の一コマを切り抜いて、
その時の感情をうまく表現しちゃうわけです。

「話題だから」「出ている俳優がすきだから」理由は何でもいいと思います。
ただ、何かアクションするときに、
「なぜ自分はこうしようと思ったのか」振り返ってみるのはどうでしょうか。

新刊『今日からセンスを君の武器にしよう』では、
あたりまえの日常から仕事のセンスを身につけるヒントがいっぱいです。

人によって、「センスがいいなー」と思うポイントって様々ですよね。
是非、この本を読んで自分のセンスのひっかかりを見つけてみてください。