編集者コラム

2014.02.07

山あり谷あり。



女性経営者や女性のビジネスパーソンの書いた本を読んでいると、
育児・留学・介護etc..と、様々な事情でキャリアを中断して
いる人が多いことに気づきます。
本人の意思と無関係に、“途中下車”せざるを得ないときも、しか
も、それが何度も続いても、めげずに復帰していく過程には、どの
本を読んでいても、学ぶところが大きいです。

1月新刊の『ゼロから外資系企業の部長になった私の30歳からの
仕事術』にも、離婚、派遣社員からのスタート、未経験の営業職と
いう正真正銘の〝ゼロ〟な状態から、著者が、いかにしてパワハラ
・リストラなどの逆境を跳ね返して、成功をつかんだかという道の
りが描かれています。

外資系企業での波乱万丈を乗り越える、というと、自分とはけた違
いにタフな人なのかも……と思われるかもしれませんが、本を読ん
でいくと、マインドセットと小さな工夫の積み重ねで乗り切ってき
たことが分かり、親近感を持ちやすい内容です。


「躓いて転んだ後、すぐ走り始めても辛いだけ。ちょっと休み、軽
く手当てをする。それから走り出せば、長く走り続けられる。私に
とっての「手当て」とはお洒落とよく運動してよく寝ることだ。鬱
になると、人は眠れなくなったり、身だしなみに気を遣えなくなる
と聞いたので、あえてその逆を実行しているのだ。やってみるとこ
れが意外といい。」(P 99)


今回ご紹介したのはTIPSのほんの一例ですが、色んな「手当て
」を施しながら、仕事に向かっていく著者のガッツに励まされる一
冊です。難しい上司との付き合いに悩んでいる、プロジェクトが暗
礁に乗り上げているなど、悩みを抱えている方は是非手にとってみ
てください!

【ゼロから外資系企業の部長になった私の30歳からの仕事術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844373447/busitremlmg-22/ 

(山下 絢子)