編集者コラム

2015.11.11

職人たちに愛される、ニッカポッカの秘密

建設業界の職人たちが履いている「ニッカポッカ」というズボンがあります。膝下から裾下まで幅の広がった形をしていて、鳶職人を中心に広がりました。

1960年代初頭、大手ワークウエアメーカの寅壱がニッカポッカ(鳶ズボン)を作り始め、1975年になると鳶ズボンのカラー展開がはじまりました。地味な色合いだった作業着に赤やオレンジ、紫やピンクなどの色が発売されたことにより、ニッカポッカはファッションのスタイルとしても注目を浴びます。

カラーバリエーション豊かな鳶ズボンも、実は建設現場によっては独特のしきたりがあるそうです。たとえば、「エンジ色はリーダーしか着用できない」「白は偉くなるまで禁止」などです。
また、寅壱において、関東と関西で人気の素材も違うそうで、関西では綿製品がよく売れ、関東ではポリエステル製品がよく売れるそうです。

10月新刊『かっこいいぞ!職人本』は、寅壱に監修に入っていただき製作しました。建設業界の人手不足を解消するべく、職人のかっこよさを伝える内容となっており、職人のファンションだけではなく、建設業界の職業26職種について楽しく知ることができます。職人たちの仕事のやりがいや必要な資格、夢などたっぷりと紹介した、今までにない本となっています。
ぜひご一読いただき、職人を応援しましょう!

【かっこいいぞ!職人本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844374400/cmpubliscojp-22/