▼投資家心理を知り尽くした著者のアドバイス
なぜ投資がうまくいかないのか?
「投資の知識が足りない」「もっと時間をかけて銘柄を研究しなくちゃいけない」
確かにそれらも重要ですが、より大事なものがあります。
それは「投資家心理」の側面です。
いくら知識を深めても、結局、自分の心の状態をコントロールできないと、資産を減らす心理的なメカニズムが働いてしまいます。
具体的には、投資で最もダメな「高いところで買って、安いところで売る」というパターンに陥ってしまうのです。
著者の白石氏は、30年の個人投資家経験を持ち、証券マン・独立系ファイナンシャルアドバイザーとしても十数年の豊富なキャリアを重ねてきました。
まさに一投資家としてもアドバイザーとしても、投資家の心理や思考を知り尽くしています。
▼「資産を増やしたいけど、減らしたくない」切実な想いに応える一冊
特に近年は、収入が年金頼みとなる世代の「資産を増やしたいけど、減らしたくない」という切実な想いに触れてきました。
その著者が、こうした想いに応えるべく、おすすめ銘柄を含む「投資信託を活用した投資法」を提案するのが本書です。
豊富な経験をベースに、投資家の心理メカニズムを解き明かすとともに、そうした「心理の罠」を乗り越える方法を伝える一冊。
ぜひあなたもお役立てください。
著者紹介
白石 定之(しらいし・さだゆき)
マネーブレイン株式会社 代表取締役。中学3年のときから父の勧めで株式投資を始める。慶應義塾大学理工学部卒業後、日立製作所を経て2000年より野村證券株式会社にて個人富裕層を中心に資産運用アドバイスに従事する。2012年に独立し、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として活動後、IFA法人であるマネーブレイン株式会社を設立。お客さまのイメージする資産運用の実現に向けて、心と運用スタンスの両面からサポートし、高い支持を得ている。また、自らがバリュー投資家でもあり、セミナーなどを通して、心と運用スタンスの考え方が多くの人の共感を呼んでいる。著書に『資産運用で成功する人はここにいる』がある。
もくじ
はじめに
第1章 「資産運用」を考えるときの定年世代の不安と悩み
長くなった「セカンドライフ」
定年世代の資産運用はこう考える
なぜ資産運用はうまくいかないの?
毎月分配型の投資信託は良い? 悪い?
第2章 うまくいかない本当の原因は何か?
運用するときの主な3つのスタンス
[再現]積極投資型の人が陥る心理
うまくいかない本質的な原因
投資家の3分の2が「分配金」の意味を知らない!?
第3章 一喜一憂しないために考えられた国際分散投資
なぜ多くの金融機関が
「国際分散投資」を勧めるのか?
国際分散投資をするなら押さえておくべきこと
証券マンと顧客の双方がもたらす「資産を減らす」構造
あなたのリスク許容度は、一喜一憂に支配されている!?
第4章 成功している人がいるワンランク上の世界
成功している人はどこにいるのか?
バリュー投資が「ワンランク上」の世界である理由
なぜ、バリュー投資をする人は少ないのか?
投資信託のコストは高い?
第5章 定年世代が上質なセカンドライフを送るために
バリュー投資への現実的なアプローチ
バリュー投資の正しい「頼り方」
投資信託を選ぶ上での5つのポイント
65歳まで/65歳からのバリュー投資の方法
インデックスに負けているアクティブ型投信は本当に多いの?
第6章 最も重要なことは一喜一憂を克服していくこと
バリュー投資を選べばすべて解決するのか?
結局、「心理」の面をどう克服していくか
一喜一憂を克服するための「チーム」をつくる
おわりに