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人と夢を技術でつなぐ建設コンサルタント

人と夢を技術でつなぐ建設コンサルタント
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著者:
永冶泰司/加藤聡/宗広裕司
定価:
1408円(本体1280円+税10%)
発行日:
2018/12/21
ISBN:
9784295402589
ページ数:
286ページ
サイズ:
210×148(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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本書は、建設コンサルタント業界や、建設コンサルタントの
過去、現在、そして未来のあり方についてまとめたものです。

建設コンサルタントは、戦後から現在まで、道路や鉄道、
電力や通信、港湾や空港といった、私たちの経済活動や安全・
安心な生活のために不可欠なインフラの整備や維持管理を担ってきました。
その一方で、一般の人々にとっては、馴染みのない職業になっています。
本書は、建設コンサルタントという職業や、建設コンサルタント業界に
対する理解を深めてもらえるように、これから就職を考える学生やその家族、
業界外の方々も読者対象に想定し、写真やイラスト、マンガも交えて、
以下のように親しみやすく読みやすい内容にしています。

1章は、建設コンサルタントにみられる新たな事業として、
フィリピンでの地域開発事業を取り上げて、ドキュメンタリータッチのマンガで紹介しています。
2章は、イラストを用いながら、建設コンサルタントの仕事を15のテーマで
分かりやすく解説しています。
3章は、建設コンサルタントである株式会社長大が、これまで国内外で関わった
代表的な26の事業について、各事業の担当社員が紹介しています。
4章は、長大の代表取締役社長である永冶泰司が、時代が大きく変わる中で、
建設コンサルタントはどうあるべきなのかについて解説しています。

著者紹介
永冶泰司/加藤聡/宗広裕司(ながや・やすじ/かとう・さとし/むねひろ・ゆうじ)
[監修]永冶泰司(ながや・やすじ)
株式会社長大 代表取締役社長最高執行役員。1952年岐阜県生まれ。名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻修了後、1980年株式会社長大橋設計センター(現株式会社長大)入社。主に情報システム分野の業務に従事し、2006年取締役上席執行役員事業推進本部副本部長兼国際事業部長、2008年取締役上席執行役員事業推進本部長を経て、2009年より代表取締役社長最高執行役員。技術士(情報工学部門、総合技術監理部門)。一般社団法人建設コンサルタンツ協会常任理事、一般社団法人海外コンサルタンツ協会副会長、一般社団法人日本ミンダナオ経済開発協会理事長などを歴任。2015年度に建設事業関係功労者等国土交通大臣表彰を受賞。

[編著]加藤聡(かとう・さとし)
株式会社長大 経営企画本部財務・法務部部長(長大フィリピン・コーポレーション社長兼務)。1974年東京都生まれ。1997年早稲田大学第一文学部哲学科卒業、2004年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科同専攻修士課程修了、2013年東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻修士課程修了、2018年東洋大学大学院国際地域学研究科同専攻博士後期課程修了。1997年教育出版大手の旺文社グループ入社、2004年に豪州最大の投資銀行のマッコーリー・グループに移り、その後、2009年株式会社長大入社。主に国内外の新事業開発やM&Aに従事し、2011年に事業推進本部リスク管理部部長、2016年より現職。2018年より東洋大学国際共生社会研究センター客員研究員。博士(国際地域学)。

[編著]宗広裕司(むねひろ・ゆうじ)
株式会社長大 事業推進本部事業企画部部長(経営企画本部新事業イノベーション準備室室長兼務)。1970年栃木県生まれ。1993年横浜国立大学工学部建設学科土木工学コース卒業、1995年横浜国立大学大学院工学研究科計画建設学専攻修了、2014年高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻博士前期課程社会システムマネジメントコース修了、2017年高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻博士後期課程修了。1995年株式会社長大入社。主に交通・ITS分野の技術者として業務に従事した後、2010年に事業推進本部事業企画部部長に就任。これまで、海外は東南アジア諸国を中心に、国内外の新事業開発の責任者として業務にあたる。2018年より東京都市大学客員教授。技術士(総合技術監理部門、建設部門:道路)、博士(工学)。

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もくじ

未来を創る建設コンサルタント 一般社団法人建設コンサルタンツ協会会長・村田和夫

はじめに

1章 インフラが人々を笑顔にする
コラム❶建設コンサルタントを取り巻くビジネス環境―国内(公共事業予算)と海外(ODA、PPPなど)
コラム❷フィリピン・ミンダナオ・ブトゥアン
コラム❸PPP事業化までのプロセス
コラム❹長大のフィリピン・ミンダナオでの地域開発事業
参考新聞記事 記事提供・日刊建設工業新聞

2章 身近にある建設コンサルタントの仕事
1インフラは生活や産業の基盤
2「土木」「建築」「建設」の違い
3私たちの安全・安心な生活を支える
4インフラ整備のプロフェッショナル
5プロジェクトの中心的役割
6建設コンサルタント=男性の職場ではない
7働きながら学び専門性を高める
8自然災害を未然に防ぐ技術
9自然災害に備えるまちづくり支援
10自然環境の保全・再生と防災
11エネルギーの安定供給をトータルサポート
12日本の技術と経験を海外で活かす
13長期的な視点から地方を創生する
14 建設コンサルタントのやりがい
15これからの建設コンサルタント

3章 人と夢を技術でつなぐ26 の事例
国内編
1市民の健康維持や市のPRの拠点[学校給食センター] 北海道伊達市
2東日本大震災の被害から普段の生活を取り戻す[三陸沿岸道路/内海橋]岩手県陸前高田市/宮城県石巻市
3地元の木でつくった子どもの施設[中条すこやかこども園] 新潟県胎内市
4すばやくわかりやすい情報提供[道路交通情報WEBサービス] 首都圏
5 2020東京五輪に向けたわかりやすい道案内[ナンバリング] 首都圏
6 森林維持と山村創生[再生可能エネルギー] 山梨県南巨摩郡南部町
7地元企業とつくる「伊豆の玄関口」[道の駅・伊豆ゲートウェイ函南] 静岡県田方郡函南町
8 IT技術を活用したインフラ管理[PDCAサイクル] 中部地方
9 観光のシンボル[箱根西麓・三島大吊橋] 静岡県三島市
10 環境にやさしい道路づくり[第二京阪道路] 京都府久世郡久御山町―大阪府門真市
11 賑わいを持続させる街づくり[八木駅南市有地] 奈良県橿原市
12本州と四国をつなぐ夢の架け橋[南北備讃瀬戸大橋・明石海峡大橋] 岡山県倉敷市
13希少動植物を護る尾道松江自動車道] 広島県三次市―庄原市
14復活した東洋一の吊橋[三好橋] 徳島県三好市
15観光地への「自動運転車」の導入[実社会への導入に向けて]徳島県三好市
16島民の想いの詰まった架け橋[生名橋・岩城橋] 愛媛県越智郡上島町
17全社の技術を集結した災害支援への取り組み[熊本地震復興支援] 熊本県
18将来の交差点[ラウンドアバウト] 日本全国
海外編
19最適経路情報で渋滞緩和と排出ガス削減をめざす[新交通情報システムモデル事業] 中華人民共和国
20電力の安定供給で経済発展に貢献[小水力発電事業] フィリピン共和国
21将来にわたる上水の安定供給を実現[上水供給事業] フィリピン共和国
22鉄道とバイオトイレ[環境配慮型トイレ] ベトナム社会主義共和国
23東南アジアの大動脈を支える橋[つばさ橋] カンボジア王国
24日本の顔がみえる援助[バンガバンドゥ・シェイク・ムジブ鉄道専用橋] バングラデシュ人民共和国
25災害復興のシンボル[マンムナイ橋梁] スリランカ民主社会主義共和国
26不可能を可能にした長大吊橋[ヤブス・スルタン・セリム橋/オスマンガーズィ橋] トルコ共和国

4章 よりよい社会を実現するために
株式会社長大代表取締役社長 永冶泰司
安全・安心を実現する建設コンサルタント
未来を見据えた“建設的”コンサルタント
「人・夢・技術」で、よりよい社会を迎える
インフラは貧富の差をなくし、平和な世界の実現に貢献する
海外での地域経済開発の経験は、日本の地方創生につながる

あとがきに代えて 株式会社長大取締役上席執行役員経営企画本部長 塩釜浩之

3章執筆担当者プロフィール一覧

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