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5歳からはじめる世界で羽ばたく計算力の伸ばし方

5歳からはじめる世界で羽ばたく計算力の伸ばし方
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著者:
山内千佳
定価:
1518円(本体1380円+税10%)
発行日:
2019/2/21
ISBN:
9784295402732
ページ数:
200ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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アクティブ・ラーニングの実践で、子どもの「自主性」が生まれる! 2017年日本eラーニング大賞最優秀賞を受賞したEdTechアプリ「そろタッチ」の開発と教室での実験で見えてきた、これからの時代の教育のヒント。


そろばんに熟達すれば、「暗算力」が身につきます。けれど、その道のりは平坦ではありません。
暗算力が身につく前に挫折してしまう子もいます。一生懸命やっても身につかない子もいます。
「もっと楽しく楽に、暗算力を身につけさせてあげたい」
お母さんたちと子どもたちが協力して出来上がったのが、EdTechアプリ「そろタッチ」です。
EdTechとは「Education×Technology」の略語で、今教育業界ではテクノロジーを取り入れた学習方法が
次々と生み出されています。

本書は、東京の飯田橋にあるEdTech教室を舞台に繰り広げられた子ども・保護者・
ママスタッフたちの試行錯誤や、著者が見て回った世界の教育方法をもとに、
『子どもが自主的に、楽しく学習できる仕組みとはどのようなものか?』
を解き明かしていきます。
「教室」というリアルな場所と「アプリ」というデジタルツールの両方を持つからこそ見えてきた、
「教室の価値」についても述べられています。

★ イメージ暗算力を身につけられるのは、筆算を覚える前の5~8歳がベスト!
★「そろばん」は世界中で学ばれているが、世界の主流は「両手式そろばん」だった!
★ EdTechが浸透してきたことで、「先生の役割」は変わってきている!

著者は、シティバンクでデリバティブ商品のトレーディングや商品開発に携わった後、
株式会社Digikaを創業。その後、自宅でそろばん教室を開校し、ママスタッフとともに
「そろタッチ」を開発。子どもたちの暗算力や数学的思考力の育成に努めている。母親であり経営者。

著者紹介
山内千佳(やまうち・ちか)
株式会社 Digika 代表取締役会長
神奈川県生まれ。東京女子大学文理学部数理学科卒業後、1989 年日本興業銀行入行。1993 年から Citibank 東京支店にてデリバティブ商品のトレーディングと商品開発業務に従事する。各国の優秀なトレーダーのなかで、概数を瞬時に把握する能力は、そろばん熟練者が世界最速・最強だと確信する。2009 年株式会社 Digika 設立。2011 年珠算教室「かるトレ」開校、2014 年ママスタッフとともに「そろタッチ」考案。2016年国内特許取得。東京・飯田橋ラボ校の生徒、保護者、スタッフと一体となり iPad 教材「そろタッチ」の開発を進める。2017 年日本 e ラーニング大賞最優秀賞受賞。2019 年 1月現在、国内外に約 50 教室、生徒数約 1300 名。自ら子育てを実践しながら、国内外の教室や大学、イベントをまわっている。これからの世界に必要とされる能力――「暗算力や算数・数学的思考力」の育成・活用を日々探求している。

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もくじ

プロローグ EdTech学習って何だ? ~そろタッチ飯田橋ラボ校の挑戦~

EdTechの現在地とは
アダプティブ・ラーニングを実践する教室
ゲームに夢中になるだけで計算力が上がる?
壁を乗り越える経験が、子どもを成長させる
進化するアプリ、進化する教室
一人ひとりに合った学び方や学習ペースがある
子どもが主役になる舞台として

第1章 世界へ行ってみたら、子どもの力が無限に引き出される教育があった

1.トルコの暗算オリンピックで見た、「両手式そろばん」の凄み!
2.マレーシア発「UCMAS」、世界最大のそろばん塾
3.シンガポールで体験した「CMA」のプログラムとは?
4.インド人、タッカー君の「蛍雪の功」
5.中国の神墨教育でおこなわれているイメージ暗算!
6.世界が暗算でつながる!?  ドイツでの学習体験
7.アメリカで見た、世界最先端の「教えない」子ども主体の教育
8..EdTech先進国、シンガポールのデジタル・ネイティブ度の高さ

第2章 子どもにとって数字は魔法の杖になる

1.暗算力があると、人生は豊かになる
2.そろばんの10進法には無限の可能性があった
3.算数ができれば自信につながり、ヒーローにもなれる!
4.「読み書きそろばん」は今の子どもにも重要
5.公文式の良さ×そろばんで、アダプティブ・ラーニング
6.「聞く」能力は、暗算力を磨く!?
7.誰でもイメージ暗算が身につく「そろタッチ」の開発!

第3章 子どもたちが教えてくれた学習へのヒント

1.一日何時間も熱中したサッカー兄弟 ── 集中力と反骨精神
2.ピアノの音のSちゃんと、ギターのBGMのKちゃん ── 音と歌の効果
3.自宅学習では不正解連発? Rちゃんの謎 ── 好奇心と冒険心と速聴と
4.電車オタクのL君に学習させる秘策 ── お母さんの機転
5.朝の6時から暗算トレーニング! ── ランキングは諸刃の剣
6.ハッカー兄弟とエンジニアの競争 ── 実験と発見の才能
7.一日30分だけの超効率学習 ── 子どもの恐るべき集中力

第4章 アクティブ・ラーニングの実践

1.計算力の伸ばし方
2.コミュニケーションを生む「開かれたIT」
3.個別学習・一斉学習・協働学習ツールとして
4.先生の役割とは何か?
5.アクティブ・ラーニングとは何か?
6.反転学習こそが暗算力を伸ばす秘訣だった
7.子どもの自主性を高める3つの方法
8.生徒の実績から学んだ、子どもの能力の伸ばし方

▼計算力があれば、世界へ羽ばたける!
株式会社Digika 代表取締役社長 橋本恭伸

エピローグ 暗算力は人生を豊かに変えていく

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