ビジネスライフの本

なにもしていないのに調子がいい ふだんの「呼吸」を意識して回復力を高める

なにもしていないのに調子がいい ふだんの「呼吸」を意識して回復力を高める
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著者:
森田敦史
定価:
本体1280円(税別)
発行日:
2016/9/1
ISBN:
9784844374978
ページ数:
216ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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忙しい人こそ、呼吸を穏やかに保つ。 それだけで体調やメンタル、姿勢・睡眠・仕事、すべてが整う。


肩が凝る、腰が痛い、疲れが抜けない。
集中力が持続しない、元気がない、いつも不安……。

挙げればキリがない心身の不調。
私のところには日々、体調を崩し、不調に悩む方々が多く来院されています。
症状のレベルはさまざまですが、そのほとんどの人たちに共通している深い問題には、「呼吸」にあります。
呼吸とは、単に「息を吸う・吐く」ということだけではありません。
呼吸は、筋肉や関節、内臓や免疫、循環、体と心のすべてに対して根本的な要素として関わってくるのです。

かくいう私も20代前半までは不調だらけでした。
13歳のときにクローン病という腸の難病(特定疾患)を患い、チック症、自損、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・腰椎椎間板ヘルニア、両股関節骨折、関節の炎症や変形など心身に関わる病気を数多く経験してきました。

そんなときに、あることに気づきます。

ある呼吸の仕方をしていると、苦痛が和らぐということです。

さまざまな治療法や健康法で結果が出なかったこともあり、もう病気を治すとか治さないではなく、「自分がいかに楽にいられるか?」という視点に立って、徹底的にその呼吸の仕方で毎日を過ごすようにしました。
これが呼吸を整えるという作業です。

呼吸を整えて過ごすと、あれだけ酷かった症状は1年も経たないうちにほとんどなくなってしまったのです。それ以来、今に至るまで15年以上、症状は出ていません。
症状が改善しただけではありません。集中力や体力、疲れにくさなど仕事のパフォーマンスも上がりました。1日15時間働いても次の日に疲労が残らない。そんなことも起こったのです。

1日1回の「静」の時間として呼吸法を取り入れ、それを基準に1日3万回とも言われるふだんの呼吸を整えていく。
それが本書の内容です。

自分の心身すべてに関わる呼吸。
それは、いってしまえば、自分自身そのもの。
呼吸を整え、ケアするということは、「ふだんの自分をいかに洗練させていくか?」というテーマにもつながっていきます。

最終的には、特段何も意識せずとも、呼吸を整えている状態が〝当たり前〟の状態になります。「ただ在る」というだけで「なにもしなくても」呼吸を整えていられる自分になるということです。

どんなに健康知識を学ぶよりも、100種類の健康法を実践するよりも、
「あっ、このままいくと体がヤバい」
という感覚(体の声)をどこまで繊細に身につけられるか、その上で、この声に嘘つかずに生活できるか、ということ以上に、大事なことはありません。
その感覚を知るのに、最も使えるツールの一つが「呼吸」なのです。
本書は、人間が持つ普遍的な課題を、呼吸という視点から明らかにしていくとともに、「ではどうすればいいのか?」という具体的な方法や考え方の紹介を通して、「自分を知る」ということの一助になればと思います。


著者紹介
森田敦史(もりた・あつし)
株式会社K-Raku代表取締役。呼吸・整体勉強会代表。日本東洋医学財団準評議員。鍼灸師。按摩マッサージ指圧師。啓山易学直門師範。碓井流活法教導師。
13歳で罹患したクローン病を自力で克服することに成功。その際に掴んだ“ふだんの息づかい”に着目し、独自メソッドの構築をする。単に体を整えるという枠を超え、呼吸を通して「人間としてどう在るのか?」「人とどう関わるのか?」という、やり方(ノウハウ)の根底にある在り方の重要性を提唱しながらホリスティックな視点で情報を発信している。
体を育てなおす、大人の体育を提唱し、東京渋谷でのビジネスパーソンに対しての個人セッションでは、心と体がボロボロになってしまったクライアントや真の意味で自己の生産性を上げたい方に対して呼吸メソッドを伝えている。また、プロ向けの講習、一般向けの講座の企画、重度脳性麻痺などの障がい者ケアにも尽力するなど精力的に活動している。

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もくじ

はじめに
一章
忙しさで失われた体の感覚を取りもどす
呼吸が浅いと体の力みが抜けなくなる
生活の中で、実は息が止まっている
「体の声」が不調を予防する
その体で、いつまで働けますか?

二章
毎日楽でいられる自分の呼吸を見つける
体は、息を吸えば膨らみ、吐けばしぼむ
深呼吸を多くの人が勘違いしている
姿勢で呼吸のしかたは変わる
椅子で実践してみる「自然呼吸法」
・ STEP1 姿勢
・ STEP2 無用な力み(動き)を出さない
自分の呼吸状態を掴む
・ STEP1 自分の呼吸の幅を掴む
・ STEP2 呼吸による膨らむ力としぼむ力を掴む
・ STEP3 膨らむ力としぼむ力の切り替わり、中心を掴む
・ STEP4 呼吸エリアを4分割する
・ STEP5 呼吸エリア3の上限と下限を掴む
呼吸のニュートラルが持つ意味
なぜ整体・マッサージを受けても、すぐにもとに戻ってしまうのか?
呼吸エリア3を死守する必要はない
膨らむ圧力が自然治癒力を妨害する
ストレスから現代人は息でパンパンに膨らんでいる
吐く力とお腹の癖
古来からの言葉に呼吸を学ぶ
呼吸の感覚をさらに磨く
・ WORK1 〝力みにくく〟〝緩みやすい〟呼吸状態を探す
・ WORK2 呼吸による〝力み〟と〝緩み〟を感じ取る
・ WORK3 〝力みやすさ〟〝緩みやすさ〟をさらに体感してみる
・ WORK4 縦呼吸と前後呼吸2章のまとめ

三章
パフォーマンスを上げる1日1回の「静」の時間
呼吸の力と自然治癒力
呼吸の力を引き出すための呼吸法
・ 基本呼吸法(呼吸・整体深呼吸法)
・ うずくまり呼吸法
・ 肋骨呼吸法
・ 腕抜き呼吸法
肩を開ける(呼吸を落ち着かせる、緩みを促す刺激法)
~刺激によって呼吸状態を変え、力みから緩みに誘導する~
・ 肩を開ける ベーシック編
・ 肩を開ける 傾き編
・ 肩を開ける 捻り編
・ 耳抜き
・ 脚の疲れを取る
より作用させる呼吸法にするための学び
~体の中に生じる力を通していく~
・ 手のつき方
・ 足のつき方
・ STEP1 壁に手をつく
・ STEP2 四つん這いになる
・ STEP3 肩を入れていく
・ STEP4 地面を蹴って引き起こす
・ STEP5 腕を抜く
・ STEP6 体を捻る
・ STEP7 ももを引き込む


四章
ふだんの自分を洗練させていく所作・人間学
変えるべき2つの呼吸力
呼吸は動きに、動きは呼吸に影響する
・ WORK1 呼吸が動きに及ぼす影響を知る
・ WORK2 動きが呼吸に及ぼす影響を知る
所作が乱れると呼吸も乱れる
具体的な行為であるほど意識しやすい
最小スケールの所作で呼吸をチェックしていく
1日1000回自分を変えるチャンスがある
こんなときに所作は乱れる
自分を良くする方法は自分で考える
4章のまとめ

五章
できる人は「ふだん」を大切にして「ふだん」を見る
呼吸がもたらす人生への好影響
「理解する」と「感じる」は違うこと
根源的な、本能の安心を手に入れる
心も体も循環している
人との関わりの知恵を学ぶ
呼吸のニュートラルを基準として生きてみる
人をどう見て、人からどう見られるか
呼吸と実感の哲学
5章のまとめ

おわりに

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