編集者コラム

2015.07.15

打たれ強いのは「性格」じゃない。「技術」だ!


 


「レジリエンス」という言葉をご存じですか?


最近は本や雑誌、テレビなどのメディアでも取り上げられるようになってきました。
もともと心理学の用語で、精神的な回復力、復元力、耐久力といった意味ですが、
要は「打たれ強さ」です。


私もだいたい3日に1回程度は、実につまらないことで心が折れていて、
「この前はつまらないことで心折れちゃったよなー」と思い出すことで再び心
が折れるのですが、この「打たれ強さ」、それぞれの人の性格によるものだと思って
いませんか? 実は「技術」でなんとかなるんです。


たとえば慎重な人なら、何かやる前に「これはちょっとやめとこうかな」と
思ったりするように、「性格」や「心理」が人の行動をコントロールすることは
よくありますよね。ただ、これには逆の場合もあります。


つまり、何かの「行動」をしていると、心理のほうが変わってくるということです。
ちょっとしんどくても、無理して元気に振る舞っていると、「あれ、なんか
体調がよくなってきたな」ということありませんか。これは「技術」でメンタルや
体調までもコントロールできるということです。


旅行代理店として有名なHISの澤田秀雄会長が、18年連続で赤字を出していた
長崎ハウステンボスを買収して再生に乗り出したとき、最初に従業員に言ったこと
のひとつに「無理してでも明るく元気に仕事しよう」ということがありました。


生まれたばかりの赤ちゃんが高校を卒業するぐらいの長い年月にわたって赤字を
出し続けていたら、そりゃ従業員の表情も暗くなりますよね。でも、お客さまは
暗い顔をした従業員ばかりのテーマパークに来ようと思うでしょうか。


だから「無理してでも」明るく振る舞おうと提案したのでしょう。
実際にこの施策以降、来園客アンケートなどでも従業員への評価がきちんと
上がったといいます。果たして、ハウステンボスはなんと買収の翌年には
黒字化を達成したのです。


もちろん、明るく元気にしていたらそれだけで黒字になるわけではありませんが、
「明るく元気に仕事する」ことがハウステンボス再生の一つのキーになったのは
間違いありません。「技術」は性格や心理をも変えられるということです。


とはいえ、仕事に無理は禁物。「何かおしっこに血が混じっちゃってるよー。
でも明るくしてたら大丈夫だな」とか思ってるあなたはすぐに病院に直行してください。


「考え事は夜にしない」「仕事で凹むのは1時間まで」「困難は分割せよ。
仕事も分割せよ。」など、ビジネストレーナーとして活躍する著者による、
「打たれ強くなるための技術」満載の本書も、ぜひお読みいただければ幸いです。


【引きずらない人は知っている、打たれ強くなる思考術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844373544/cmpubliscojp-22/


(古川浩司)