編集者コラム

2014.01.10

どうしても他人が気になってしまう

〝Ask.fm〟というサービスを知っていますか?
TwitterやFacebookの友人(フォロワー)に匿名で
質問し、答えを受け取れるというシステムのものです。

Ask.fmでのQ&Aは、SNSと連動しており、
特にTwitterのタイムライン上で、Q&Aを目にする回数が
ぐんと増えています。

匿名ということもあって、様々なレベル感の質問を気軽にすること
ができます。

「好きな音楽は何ですか?」
「どういう時に幸せを感じますか?」といった他愛のない質問から、
「給料はいくらですか?」「生きがいは何ですか?」
などパーソナルな質問まで……

飛び交う質問の多さに、「人のことをもっと知りたい」という人間
の強い欲求を感じます。

どうしても他人が気になってしまう。これは誰にでもある感情です
が、この気持ちにとらわれてしまうと、なかなか辛いところです。

そんな時にオススメしたいのが、
『ぜんぜん気にしない技術』(家入一真・森田正康)です。

中卒の起業家とハーバード卒の社長、異色の2人が、
『世の中』『自分』『人間関係』『仕事』『理想と現実』『お金』
というテーマで、意見を戦わせます。

全てのテーマで2人が共通していたのは「自分の頭で考えること」
「ひたすら自分に正直になること」。

煽るでもなく、叱るでもなく、ポジティブを押しつけるのでもなく、
自然体で話している2人の考えを読んでいるうちに、
「自分ならどう思うのだろう?」と考えを巡らせている…そんな本
です。

「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひきて 妻としたし
む」とは有名な石川啄木の短歌ですが、彼もまた「他人が気になっ
てしまうなぁ」と思いつつ、自分の価値観や幸せを改めて考えてい
た人なのかもしれません。

皆さんも『ぜんぜん気にしない技術』で、不思議に心地よい読書体
験してみませんか?

(編集部 山下絢子)

『ぜんぜん気にしない技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484437334X/cmpubliscojp-22/