編集者コラム

2015.07.01

東京から全国世界へ! 絶対負けない地域ブランドの作り方


いま地域創生や農林水産・中小企業の再生が大きな社会課題になっていますが、
ものづくりや観光資源を活用した「地域ブランド」の創生・商品作りを、
いったいどのように具体的に進めていったらいいのでしょうか?


「ものが売れない」「誰も来てくれない」……こんな従来の地域開発が抱える
最大の悩み事を乗り越えるためにどうしたらいいのか、地域の強みを発見し
売れる商品をつくるためのコツが、一冊の本になりました。


支援機関(国、地方自治体、商工会、商工会議所、地銀、NPO法人)や
事業者(地方の中小企業)には、地域ブランドをつくりあげるためのスキーム、
なかでも「モノを売るノウハウ」が決定的に不足しているのが実状です。


“今治タオル”や“マザーハウス”などの日本発のブランドを発掘し、
東京の百貨店でカリスマバイヤー・マーチャンダイザーとして活躍した著者が
いま取り組んでいるのは、官民の立場を乗り越えた日本各地の地域ブランド
づくりの最前線に出向いて地域資源の発掘や販路開拓の支援であり、
「地域名」を冠したブランド開発です。


また、著者が発見した重要な点「地域ブランドは土地に宿る」という点は
見逃せません。シャネル、ルイ・ヴィトンのロゴには地名がついている
ことを見ても明らかですが、ブランドには、パリなどの「地名」が結びついています。


本書には、土地の持つ特徴、ウリを発見し、売る側からの「売れる商品」
「定番商品」のつくり方のノウハウをはじめ、 地域発商品を作る人、
応援する人にとってなくてはならない情報が詰まっています。


もちろん、著者が手がけたプロジェクトの中にも無事に大きく育って
自立できるようになったブランドもあれば、結果が出ずに終息してしまった
プロジェクトがあります。そうしたトライ&エラーを通して集積していった
ノウハウの精度が、 ようやくある一定のスキームを持ってみなさんにご紹介できる
レベルまで高まりました。


本書は、地域発のものづくりに携わる人、地域産業を応援する人(バイヤー、
行政マンや商工会、銀行員などの支援者、教育に携わる方)が困ったときに
相談できる本として、また地域プロデュースを志す人へ向けた参考書として、
はたまた新たなビジネスモデルを探すエリートビジネスマンのネタ本として、
これからの地方創生に必携の一冊です。


本気で地域発の商品をつくりたい方やそれを支援する人にとって、一番わかりやすく、
実践的なバイブルです。


【地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844374176/cmpubliscojp-22/



(吉田 倫哉)