「会社に行きたくない」と思うことは誰でもあるでしょう。
月曜の朝や疲れている日の朝は、とくにそうでしょう。とはいえ、
簡単に休むわけにはいかず、気持ちを切り替えて出勤している人も多いはずです。
問題は、「行きたくない」と感じる頻度が増えたときです。
あなたは自分が想像する以上にストレスや不安を溜め込んでいる可能性が高く、
適切な対処が必要です。対処をせずに、ムリやガマンを続けていると、
ある時心がポキンと折れてしまうかもしれません。自分の心身に何が起きているのか、
そしてどうすれば気持ちが晴れるのかを、精神科医が分析し、解決策を提示します。
昨今、引きこもる人の増加が社会問題になっていますが、
その予備軍も相当数いると言われています。リモートワークに慣れたせいで、
出勤するのが億劫、上司や同僚との人間関係が面倒、と感じている人も
本書で対処法を確認してみてください。
著者紹介
和田秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪府生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。和田秀樹カウンセリングルーム所長。国際医療福祉大学教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。
著書に『感情的にならない本』『自分が高齢になるということ』『50歳からの勉強法』など多数。
もくじ
はじめに
1章 なぜ、会社に行きたくないのか?
メンタルヘルスに問題を抱える
人としゃべることがストレスになる
日本人を苦しめる「かくあるべし思考」
大人がいじめに走る理由とは?
行きたくないのは心身の不調のサイン
職場を離れると元気になる
気分が憂鬱なのは年齢のせい?
精神科には絶対行きたくない
「心の病=恥」と考えて隠す
プロに頼むという発想がない
会社の産業医に相談するといい
会社を休んだらダメ人間とみなされる?
なぜか自分より会社を守ろうとする
自分を守らない会社に行く必要があるか
ひとまず休む、という発想が大切
上司のせい、会社のせいにすればいい
環境を変えれば気持ちも変わる
「会社に行きたくない。さてどうする?」1章の答え
2章 人づき合いがどんどん億劫になるワケ
広くて浅い人間関係に疲れる
SNSの友達は本当の友達?
周りにどう思われるかを気にする
欠点を認めてくれる人がいるかどうか
ストレスを共有できる親友の存在
真面目な人ほど嫌われることを恐れる
誰もネクタイの色を当てられない
強そうな人ほど突然心が折れる
こちらの方がマシと考えられるかどうか
ガマン代として給料をもらう?
人づき合いが億劫になるホルモン
「会社に行きたくない。さてどうする?」2章の答え
3章 ガマンしない生き方─「安楽生」のすすめ
心穏やかに楽しく生きたい
ガマンをやめれば幸せになれる
人生の後半は好きなことをして生きる
日本には腕のいいカウンセラーが少ない
悪いのは自分ではなく、相手の方では?
短所を克服しようとしない
まずは自信をつけることが先
いじめた人を見返すために勉強した
50歳から転職しても遅くない
「会社に行く=働く」はもう古い?
「会社に行きたくない。さてどうする?」3章の答え
4章 怒り、不安、焦り…悩みのもとを取り除く一問一答
Q1 転職した会社は若い人が多くて馴染めません
Q2 否定的な上司が嫌で会社に行くのがつらい
Q3 上司のつまらない雑談につき合いたくない
Q4 部下の世話をするのが苦痛です
Q5 職場に話が合わない人がいる。うまくやっていくにはどうしたらいい?
Q6 同僚と仲良くなりすぎるのも問題ですか?
Q7 上司に認めてもらえない。承認欲求のやり場がない
Q8 会社に行くより家でゲームをしていたい
「会社に行きたくない。さてどうする?」4章の答え
5章 100%前向きになれる10の習慣
習慣01 会社は収入を得る場所だと割り切る
習慣02 自分で自分を褒める
習慣03 思い切って1週間休んでみる
習慣04「勝ち負け」で考える発想をやめる
習慣05 上司の機嫌に左右されない! 目に見える確かなスキルを磨く
習慣06「1回きり」という発想を捨てる
習慣07 正解はひとつではない
習慣08 とにかく、やってみる
習慣09 会社に行かなくても困らない
習慣10「働く」ということを見直す
「会社に行きたくない。さてどうする?」5章の答え
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