自己啓発の本

コミュニケーションを生み出すアートの力

コミュニケーションを生み出すアートの力
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著者:
清水弘
定価:
1628円(本体1480円+税10%)
発行日:
2020/11/21
ISBN:
9784295404774
ページ数:
152ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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日本発「トリックアート」の制作者が、誰もが楽しめる新しい「アート」の見方、教えます。
いまや海外でも絶大な人気を誇る「トリックアート」が生み出されるまでの苦闘の歴史や技術、
そして作品をきっかけに生まれる「人と人のコミュニケーション」に迫った一冊。

▼アートはもっと身近なものであるべき
「トリックアート」とは、人間の錯覚を利用することで、平面の絵なのに立体的に見えたり、
見る角度によって印象が変化したりするユニークなアートのこと。
現在、トリックアート美術館は全国に20カ所あり、年に25カ所以上におよぶ企画展示イベントと
合わせると、年間で260万人を超える来場者を迎える一大エンターテインメントに成長しています。
著名人にも熱狂的な愛好家を持つこのトリックアートですが、実はある一人の日本人が
生み出したものだということは、あまり知られていません。

いまや海外でも好評を得ているトリックアートは、どうやって生み出され、
どのように人を楽しませてきたのか?トリックアートの創始者・劒重和宗(けんじゅう・かずむね)氏が
創業した株式会社エス・デー。同社を引き継ぎ、代表を務める著者が、
気軽にアートに触れることの楽しさや、アートが生み出すコミュニケーションの魅力を伝えるのが
本書の趣旨です。肩ひじ張らないアートの見方・楽しみ方を教えつつ、
トリックアートの草創期から現在、そしてこれから目指すものを縦横に語ります。

著者紹介
清水弘(しみず・ひろし)
株式会社エス・デー 代表取締役社長。1945年山形県生まれ。商業高校を卒業後、地元のカーディーラーに入社。1988年株式会社エス・デーに転職し、創業者であり「トリックアート」創始者である兄の劒重和宗を支える。1997年の兄の急死により同社を引き継ぎ、組織改革や収益改善を行い、事業を安定させる。現在では、「トリックアート」を全国17カ所の常設施設と年20回以上の企画展・イベントを行うなど、合わせて年間260万人の来場者を達成するコンテンツに発展させた。近年では地方の活性化や街のアートプロジェクトに力を注いでいる。

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もくじ

Gallery1

はじめに―こんな時代だからこそアートでコミュニケーションを

序章 トリックアートの基礎知識
従来の「絵画鑑賞」のイメージを覆す
これまでにない「新しい美術館」を提案
トリックアートが利用しているのは人間の「思い込み」
トリックアートの起源は古代ギリシャの「だまし絵」
絵画技術の発展でさまざまな楽しみ方が生まれる
見る人が参加する「体験型」のアート

第1章 トリックアートはどのように誕生した?
銀行マンからアートの世界へ
「独特の制作スタイル」で人々の関心を集める
前代未聞の巨大壁画への挑戦
自分が広告塔となり、社名を売り込む
人との会話にこそ「創作のヒント」がある
通行人の一言で美術館が誕生した
根底にあるのは「アートに親しんでほしい」という想い

第2章 アートとは「コミュニケーション」である
作品は人々と一緒につくる
「優れたアート」はコミュニケーションを生む
アートは「情報を伝えるツール」として誕生した
アートは言葉よりも雄弁に語り、コミュニケーションを生む
デジタルの進化で誰もがクリエイターに
目が見えない人にとっての「絵画」とは?

Gallery2

第3章 トリックアートを「つくる」人
見る人だけでなく、つくる人も惹きつける
トリックアートが飛び出して見える秘密
構図や技法の思い込みを逆手にとる
意識を揺らす絵
床にも絵を描くと楽しみ方が広がった
制作スタッフが避けては通れない修業
ミケランジェロの追体験に挑む
和宗との突然の別れ
作品を個々に制作することでモチベーションを高める
3年以上かけて完成したシスティーナ礼拝堂

第4章 未来を創造する
「その場で体験すること」の価値
アートが街を変える
トリックアートは2・0から3・0へ
「新しい見方」が可能性を広げる
さらにその先へ

年表

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