マネジメントの本

リモートマネジメントの教科書

リモートマネジメントの教科書
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著者:
武藤久美子
定価:
1738円(本体1580円+税10%)
発行日:
2021/3/1
ISBN:
9784295405160
ページ数:
304ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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リモートワークの導入で、マネジャーが行うマネジメント業務は、さらに難しいものになっています。
元々すべきことが増え、使える時間は減り、慣れたやり方からの脱却が求められる中、
リモートへの移行により、マネジャーへの期待と負荷はさらに高まっているのです。
そこで本書は、マネジャーが行う社内のマネジメント、
主としてメンバーマネジメントに焦点を当てています。

本書のメッセージは、「リモートワークがもたらしたメンバーの変化を知ることで、
リモートマネジメントのポイントを知ることができる」
「リモートのマネジメントを実践することで、
対面でのマネジメントも進化できる」ということです。
そんな、現実的で具体的なマネジメントの未来を本書では解説していきます。

著者紹介
武藤久美子(ぶとう・くみこ)
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ シニアコンサルタント/主任研究員。2005年株式会社リクルートマネジメントソリューションズ入社。組織・人事のコンサルタントとしてこれまで150社以上を担当。「個と組織を生かす」風土・仕組みづくりを手掛ける。専門領域は、働き方改革、ダイバーシティ&インクルージョン、評価・報酬制度、組織開発、小売・サービス業の人材の活躍など。働き方改革やリモートワークなどのコンサルティングにおいて、クライアントの業界の先進事例をつくりだしている。小売業の「店長の在宅勤務制度」や、高度な機密情報や個人情報を扱うため
当時導入が難しいと言われていた金融企業へのリモートワーク導入を支援し、実現。業務改革、風土改革、人材育成を同時実現する手法を得意とする。働き方改革やリモートワーク、人事制度関連の寄稿多数。自身も2013年よりリモートワークを積極的に活用するリモートワークの達人。早稲田大学大学院修了(経営学)。社会保険労務士。

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もくじ

第1章 リモートワークがもたらす変化とチャンス
リモートワークがもたらす変化
❶ ワークライフバランスからワークインライフへの移行
❷ 組織や個人の生産性やパフォーマンスの低下への懸念
❸ リモートワークのソロワーク化
リモートワークがもたらすチャンス
❶ オンラインミーティングによるフラットなコミュニケーションの実現
❷ 働きやすさの意味の変化
❸ 社内外とのコラボレーションの機会創出

第2章 リモートマネジメントとは
リモートマネジメントの全体像
メンバーの自由と責任
リモートワーク下では、メンバーの自由が増す
❶ 自律的に仕事がしやすくなる
❷ 生活を大事にできる
❸ 安心の場を確保して挑戦できる
リモートワークの下ではメンバーの責任も増す
❶ 周囲を安心させる責任
❷ 仕事環境をデザインする責任
❸ 心身の健やかさを維持する責任
メンバーがリモートワーク下で陥りがちなこと
❶ 自由を享受できる状況にない
❷ ソロワークで孤軍奮闘、小さくまとまる
❸ 自由を享受すると、今の会社・組織に属する意味が薄れやすい(遠心力)
メンバーの3つの「こ」を意図して支援すること
❶ 個として立つ
❷ 心の距離が近い
❸ ここがいい
「偶然やついでの機会を使う」から「意図して行う」マネジメントへ
① 関わり方が変わる
② マネジメントの時間のかけどころが変わる
③ マネジメントの難度が上がる
これまでのマネジメントを続けるとどうなるか

第3章 場面別、メンバー別でみるリモートマネジメント
場面別、メンバー別でみるリモートマネジメント
ケース① 盛り上がらないオンラインミーティング
ケース② オンラインミーティングは盛り上がったけれど……
ケース③ 入社後すぐにリモートワークとなる中途入社者
ケース④ 新入社員の受け入れは中途入社者と同じで良い?
ケース⑤ かまわれる部下の憂鬱
ケース⑥ リモートワークで相談が来なくなったマネジャー
ケース⑦ 雑談が減ってしまった職場
ケース⑧ リモートワークが権利化しているメンバー
ケース⑨ 原則出社のメンバーや出社制限がかかっているメンバーが感じる不公平感
ケース⑩ マネジャーはこうあるべき、が強いメンバー
ケース⑪ 仕事はできている、の認識が違うメンバー
ケース⑫ 退職報告してきたメンバー
ケース⑬ 現状維持でいいと思っているメンバー
ケース⑭ 働き過ぎているが、周囲に助けを求めないメンバー
ケース⑮ 頑張りを見てくれないというメンバー

第4章 リモートマネジメントのポイント
[まずはここから]と[プラスアルファ]

第5章 個として立つ
メンバーが個として成果を上げる
❶ メンバーが自走できるようなゴールを置く
[まずはここから]VQCDをメンバーとすり合わせる
[プラスアルファ]組織とメンバーのWillの接点でゴールを置く
❷ メンバー・仕事を見積り、任せる
[まずはここから]メンバーの自律度を見積る
[プラスアルファ]仕事の肝を確認する
❸ 成果創出の支援をする
[まずはここから]阻害要因を取り除く
[プラスアルファ]互助のしくみをつくる
❹ 関与のタイミングを見極める
[まずはここから]自身の発信にこだわる
[プラスアルファ]メンバーが発信したくなる状況をつくる
❺ 成果とプロセスを振り返り、メンバーのブランドをつくる
[まずはここから]成果だけでなくプロセスも評価・賞賛する
[プラスアルファ]メンバーのタグをつくり他の人に共有する

第6章 心の距離が近い
メンバーとの心理的距離を近くする
❻ 気にかける
[まずはここから]メンバーの情報を自ら取りに行く
[プラスアルファ]斜め(クロス)で気にかける
❼ 縦をつなぐ
[まずはここから]会社や他部署の情報をシェアする
[プラスアルファ]顧客、会社、組織の未来を話し合う
❽ 横をつなぐ
[まずはここから]職場のルールとツールを決める
[プラスアルファ]互いを知る機会とサイクルをつくる

第7章 ここがいい
「この会社と仲間がいい」「ここでは自分らしくいられる」
❾ メンバーのパフォーマンス向上に環境づくりで寄与する
[まずはここから]メンバーのエネルギーを奪う出来事を減らす
[プラスアルファ]望みに応え、制約を取り除く
❿ ライフを大事にする
[まずはここから]メンバーの生活や仕事以外の活動を大事にする
[プラスアルファ]マネジャー自身のライフを大事にする

第8章 これまでのマネジメントとリモートマネジメントの違い
何が変わるか
どこからはじめるか
対面とリモートでマネジメントは分けるべきか?

第9章 リモートマネジメントを助ける環境整備
3つの壁と2つの支援
リモートワーク導入に立ちはだかる3つの壁
❶ メリット不在の壁
① 口に出されない不安や懸念を想像する
② 企業業績への貢献と社員の幸せの両方に資する企画をつくる
③ 成功したことが社内に示せる目標を設定する
④ 実験する部署の選定にこだわる
⑤ 実験に協力してくれる部署のための実験とする
❷ 業務切り分けの壁
① 業務の因数分解を行う
② 業務プロセスのデジタル化を図る
❸ メンバーを見るメガネの壁
リモートマネジメントを助ける2つの支援
❶ 働き方の選択肢を増やすこと
❷ メンバーの自律的な活躍を支える各種施策を整えること

あとがき

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