マネジメントの本

新規事業と多角化経営

新規事業と多角化経営
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著者:
山地章夫
定価:
1958円(本体1780円+税10%)
発行日:
2021/6/21
ISBN:
9784295405627
ページ数:
272ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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◎中小企業が事業を多角化して売り上げを積み重ねる「連邦・多角化経営法」 ◎不確実な時代にピッタリな多角化経営の実践方法を解説!



本書の「まえがき」より

あなたが今、手にしているこの本は、私が実施している研修プログラムから生まれたものです。
その研修とはヤマチユナイテッドのような会社にしたいという要望に応えて、
6年ほど前から実施している画期的なもので、そのノウハウをこの本に詰め込んでいます。

その研修の目的は、
・多角化経営という戦略で安定と成長を手に入れること。
・そのために、幹部と社員全員が経営参加する会社に変えることです。

それには仕組み(経営手法)があります。
長い間やってきたその仕組みで、当社は事業数約50、年商合計200億円を超え、就業員720名、
就職人気企業ランク10位、地元のプロスポーツのスポンサーになるほどの余裕がある
企業グループになりました。その実績あるプログラムは、社長と5人以上の幹部もしくは
幹部候補たちが共に学び実践するものです。期間は10か月間。当社の研修所で二か月に一度、
合計6回にわたり一泊二日の講義を受け、会社に帰って実践するというものです。
(最近はオンラインでもやっています)。従業員20名以上の会社が対象ですが、
なかには1000人規模の会社も参加されています。幹部が中心となり全社員を巻き込み、
新規事業を企画し、会社の仕組みをつくり実行していきます。最後には経営改善の
中長期計画書を幹部の手で作ります。学ぶだけで実践しないのでは意味がないので
「連邦多角化経営実践塾」と名付けています。

おもしろいことに、研修の早い過程で徐々に経営の仕組みができ、幹部が急成長して、
社長が急に楽になります。新規事業に対して全員が前向きになり、
アイデアがどんどん出るようになります。結果として企業成長していくのです。
また後継者が参加し幹部とともに学びスムーズな事業承継を果たした企業も数社あります。
しかし、その研修受講にはいろいろなハードルもあります。経営のやり方を変えるのが怖い、
研修時間が取れない、幹部があまりいない、組織がまだ小さい、などです。
それで私は、この本を書きました。創業年数の浅い小規模会社の経営者、
これから会社を承継する予定の後継者にも読んでもらいたくて、
塾のプログラムの重要な部分を選び、惜しみなく書いた本です。
来るべき攻め時のためにじっくり読んで、自分でビジョンを考えてみて下さい。

なお本書は、実証済みのケースで書きたかったので、当社の事例での説明を多くしていて、
同じ事業のケースが何度か出てきますが了承してください。

この本を読んでいただきたい方は次の方です。
1 多角化しているがうまく行かない企業の方
2 従業員20人以上の多角化していない企業経営者の方
3 経営に参加する意欲のある社員の方
4 仕組みづくりで事業拡大したい方
5 経営多角化のやり方を知りたい方
6 とにかく実績を作りたいと思っている後継者の方
7 将来会社を大きくしたい小規模事業経営者

該当する方は、読みにくいところがあれば飛ばして、
どのページからでも気軽に読んでください。きっと経営に対する考えが変わると思います。
なお最後のページに、本を読んでいただいた方へのプレゼントで、他では読めない、
聞けない多角化情報、経営ノウハウなどの限定情報を入手できるQRコードを
印刷しておきますので活用してみてください。

著者紹介
山地章夫(やまち・あきお)
ヤマチユナイテッド代表。累計120以上の事業を立ち上げ、現在50事業で年商200億円のグループ経営を行っている。グループの一社(株)ジョンソンホームズは2020年度札幌市の住宅着工戸数NO.1ハウスメーカーとなる。その他トップクラスのビジネスを多数経営。採用と教育を重視し、2021年北海道新卒就職人気企業ランキング10位にランクイン(日経新聞社)。優れたビジネスモデル、収益性、社会性、社風が評価され、2015年度船井総合研究所「グレートカンパニー大賞」受賞。多角化経営をポピュラーな経営戦略にするために、講演、執筆活動を行っている。著書に『楽しく儲かる社風経営』(クロスメディアパブリッシング)、『連邦・多角化経営』(日本経営合理化協会)他がある。

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もくじ

まえがき

1 今こそ「多角化経営」を始めよう
DIVERSIFICATION OF MANAGEMENT
中小企業こそ「多角化」に取り組もう
「中小事業の合計で実質大企業」を目指す/100の事業、100人の経営トップを生み出す
「多角化」のメリットを理解する
多角化の4大メリット/多角化にデメリットはない
多角化をしないのが最大のリスク
まずは3本の柱を立てることを目標にしよう/多角化を始めるベストのタイミングとは?/失敗のリスクより、やらないリスクのほうが大きい/新規事業に失敗はつきもの

2 事例でみる「新規事業」のつくり方
THE CASES – HOW TO START A NEW BUSINESS
多角化には3つのパターンがある
既存の顧客に新しい価値をプラスした「アマゾン」/中小企業でも異業種進出はできるアイデアを企画にする4つのチェックポイント
❶アイデアを検証する
❷その事業に理念はあるか
❸その事業の収益性や投資回収は妥当なものなのか
❹企画を話して反応を確かめる
新規事業を立ち上げるには
責任者、スタッフを決める/新規事業スタート後の注意事項/撤退基準をつくる

3 多角化を成功させる「経営の仕組み」
THE SUCCESSFUL STRUCTURES OF ADMINISTRATION
「システム経営」で会社が別モノになる
システム経営の要となる3つのシステム
トップダウン型から「システム経営」へ
経営計画は幹部中心につくる
①自主経営計画システム
経営計画は社員全員参加でつくる/トップのビジョンを経営計画に落とし込む/納得する目標利益を設定する方法/経営計画書は全社員で共有する/都合の悪い内容も公開する/財務改善計画を立てる
多角化戦略Ⅰ 現在の事業に新しい何かをプラスする
2000円のトートバッグを買ったお客様に家を売る/レンタル事業からイベント事業へ/他社の成功事例を創造的にマネする/「マネの達人」になろう/「この人はスゴイ」と思った人の講演会に行こう/懇親会には必ず参加する/他の地域の成功例は狙い目
多角化戦略Ⅱ 現在の事業をベースに新しい市場を開拓する
市場を切り分ける/市場を他に求める/既存ノウハウ×新サービス/川上・川下へ進出する/ BtoB、BtoCに変化する
多角化戦略Ⅲ 異業種に展開する
1.フランチャイズ活用、代理店になる
2.商品やサービスの代理店になる
3.M&Aで会社や事業を購入し拡大する
新規事業アイデアを出す9つの質問
❶サービスの掛け算「何を掛け算すると面白くなるだろうか」
❷タイムマシン発想「旅行に行った時、日本にあったらいいなと思ったことは」
❸中間プロセスの排除 「我が業界でカットすべき中間はどこか」
❹ビジネスモデルを分解し特化「バラバラにして一番面白い部分はどこか」
❺総合化、周辺のバラバラの要素をひとつにする「どうすればお客が楽になるか」
❻ハイエンド、ローエンド化「二極化したときわが社らしいのはどちらの味方か」
❼サービスをパッケージ化する「当社の成功ビジネスをパッケージにして売るとしたら何か、何が近道か」
❽空白市場を見つける「競合がいない市場はどこだろう」
❾休眠資産の活用「活用していないものがあるとしたらそれは何か」

4 多角化の「人材戦略」
THE HUMAN RESOURCES STRATEGIES FOR DIVERSIFICATION
企業は人なり
まず「社員満足度調査」をする/自己申告制度をはじめる/面談制度をつくる
最強の仕組み「委員会」
人材育成が一番の悩み/委員会で経営に参加してもらう/委員会のメリット/委員会のやり方/委員会と本業務の両立/委員会立ち上げのコツ/「委員会」のテーマを選ぶ/委員会でこんなこともやる/グループ経営も「委員会」でつなぐ
多角化のための採用戦略
新規事業のため採用する
採用のためビジョンやミッションを整備する
住宅会社のミッション事例/多角化企業の採用ブランディング
新卒採用で意識革命を起こす
新卒採用にチャレンジする/新卒のほうがキャリア(中途)採用より優秀である/新卒採用市場では中小でも大企業に勝てる/キャリア採用にもよい影響がある/新卒採用は効率がよい/新卒で会社が進化する/毎年1人でもいいから新卒採用する/トップ自らビジョンを語る/新卒採用活動に若手社員を巻き込む/新卒採用専門担当者をつくる/新卒採用コストは1人50万円~100万円
多角化の人材育成戦略
新卒を短期で幹部に養成する「フレッシャーズキャンプ」
幹部、社員が業績を管理する
②自主業績管理システム
社長は業績管理せずに幹部に任せる/業績管理は仕組みとスピード/一年を3つのブロックに分ける/事業部別に営業利益を管理する/オープンな管理会計を導入する/重要管理指標(KPI)の推移管理
会議優先ルール
議事録の徹底/タイムリーな報告は欠かせない/報告を共有する/会議の運営も幹部に任せていく
自分たちで評価する
③自主評価、分配システム
多角化経営の給与体系/「成果分配」の仕組みがやる気を生む/成果分配基準を設定する/トップのさじ加減をやめる/人事評価も幹部に任せる
グループを結ぶ「連邦化」
セクト主義を防ぐ「連邦経営」/グループ全体をひとつの企業のように運営する/「連邦経営」のシナジー効果は絶大
グループ横断型組織をつくる方法
連邦化までの6ステップ/グループキックオフを実施する/グループ運動会も実施
「坂道雪だるま作戦」/フレッシャーズキャンプと現場OJTのすみ分け/大勢の人の前で話す機会が新人を育てる/フレッシャーズキャンプ3カ条/会社の数字に強い人材になる/新卒社員が新規事業を立案する/新人に「教える」ことで成長していく/社長と新人のコミュニケーションの場をつくる
幹部の育成方法
今いる社員は宝物/人材がいなくても新規事業を立ち上げる荒技/人が成長するメカニズム/責任者のスカウト採用は必要ない/社内人材活用が基本だが/新規事業は社員巻き込み型で/部下に任せることができない社長/経営者の我慢が人を育てる/自己主張のできる社員を育てる/
人を動かした経験がある人に任せる/イヤなこと、むずかしいことをさせる/社長の関心ある勉強に幹部を巻き込む/企業視察は効く/最初に答えを言わない/去る者は追わないためにも
多角化を楽しむ「社風」を育てよう
明るく前向きな社風をつくろう/経営道は古い/ビジネスを楽しむこと/社風が業績を伸ばす/会社でハイタッチするぐらいのテンションでいる

あとがき

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