自己啓発の本

「物語」の見つけ方

「物語」の見つけ方
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著者:
たちばな やすひと
定価:
1628円(本体1480円+税10%)
発行日:
2021/11/1
ISBN:
9784295406167
ページ数:
288ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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「全裸監督」のプロデューサー直伝! 自分の人生を「夢中になれる物語」に変える方法

「人生を夢中になって生きてみたい」そう思ったことはないでしょうか?
趣味が楽しくて夢中になる時、仕事がうまくいって夢中になる時、
この上なく集中することができ、ものごとがスムーズに進みます。
そういった姿が周りに共感を抱かせたり、応援してもらえたりします。
何より自分自身が充実感を持ち、身も心も軽やかになるでしょう。

しかし選択肢だらけでロールモデルのいないこの時代に、
脇目もふらずに何かに夢中になることは簡単ではありません。
ゴールさえ見つかれば、そこを目指すためのロードマップを作れますが、
夢や目標といったゴール自体が見つかりにくい時代です。
そして生き方にモヤモヤしている人は、つい他人の意見や世の中の動向に流されがちです。
しかし、自分の人生に責任を取れるのは自分だけ。人生は自分で描かなくてはいけません。

そこで役立つのが、ストーリーを作る技術です。
魅力的な構成を描く技術、魅力的なキャラクターを作る技術などを学ぶことで、
自分を主人公に見立てた物語を主体的に構築できるようになります。
そうして「自分の物語」を見つけることで、何を目指して、
どう歩んでいけば良いかが見えてきます。

自分が歩むべき生き方が見つからないでいる人。
モヤモヤから覚醒して、人生に夢中になりたい人。
そんな方に向けて、「自分の人生を自分で描く」方法をお伝えします。

著者紹介
たちばな やすひと()
プロデュース会社「Nemeton」代表。東京大学卒業後、有線ブロードネットワークス(現USEN)を経て、2004年にドリマックス・テレビジョン(現TBSスパークル)入社。主なプロデュース映像作品は、『全裸監督』(Netflix)、『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』(テレビ東京)、『マリオ〜AIのゆくえ〜』(NHK)、『ふたつのスピカ』(NHK)ほか。その他、『情熱大陸』やNewsPicksにおいてドキュメンタリー制作、『暁の帝』『クローバーに愛をこめて』など舞台プロデュースも手がける。現在、noteにおいて「ストーリーラボ」というサークルを運営。ストーリー理論の探求と、メンバー参加の物語制作なども多数展開。

Twitter:@yasuhito1214
Facebook:https://www.facebook.com/yasuhito19751214

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もくじ

はじめに

第1章 誰の人生にも「物語」がある―「ストーリー」の話
「結果」よりも「過程」が重要な時代
ストーリー思考で、自分の「物語」を見つける
ビジネスでもストーリーの「伝える力」は大切
ストーリーという連続性が「いいね!」に繋がる
プロセスが価値を持つ時代
プロセスエコノミーという考え方の登場
情報は「ストーリー」になることで共感される
夢中になって生きる姿に、共感が集まる
ストーリーの持つ余白に共感が生まれる
ストーリーの描き方は型やセオリーに学べる
見る人の心を掴むストーリーの型がある
ストーリーの本質は「変化」
ゴールまでの変化が意味やテーマを生む
人は勝手にストーリーを作る生き物
プロセス次第でストーリーの印象が変わる
ストーリーに必須の「TRUE」と「期待」
「期待」があるから共感や満足が生まれる

第2章 何を目的にすれば、夢中で生きられるのか―「CQ」の話
期待を明確にして見届けてもらう
CQ(セントラル・クエスチョン)で期待を集める
コンパクトで強いCQが期待を生む
期待の湧かないCQは意味がない
ストーリーの原型と言えるCQ三つの型
CQタイプA「主体+目的」型
切実な目的がCQを強くする
主体的に人生を歩みたい人は
「主体+目的」型CQを
CQタイプB「主体+客体の目的」型
客体をサポートできる実力でCQを選ぶ
長続きする「主体+客体の目的」型CQ
貢献したい人に向く「主体+客体の目的」型CQ
CQタイプC「主体+障害」型
コラム ヒット作は「主体+障害」型が多い
立ち向かう人に向いている「主体+障害」型CQ
CQの型と人間の欲求の共通点
欲望の達成がCQの型を変化させる
自分に合ったCQの作り方
周りの期待から答えを導き出す
他人のCQに学ぶ
自分探しに合うCQ
結果を出せずとも感動するのはなぜか?

第3章 人生の展開をどのように描いていくべきか―「構成」の話
ストーリーの満足度は構成が決める
構成の本質は「期待値のコントロール」
人生も無数の「V」で構成されている
コラム 「喜び」の感情は重力によって生まれた?
構成とは「V」を積み重ねていくこと
ストーリーは7つのポイントでできている
『千と千尋の神隠し』のドラマカーブ
心を捕らえるのはストーリーの「高低差」
ストーリーの区切りにはそれぞれ役割がある
悲劇が教えてくれるプロセスの重要性
ボトムこそが「共感」の引き金になる
自分と向き合いボトムから再起する
棚からぼた餅の再起には誰も共感しない
外的CQの奥にある真のCQ
切実さの根源は内的CQにある
内的CQは「存在意義」に行きあたる
内的CQの発見が「自分の物語」を見つける出発点
自分の人生をデザインする
内的CQと向き合うことで谷を乗り越える
もう逃げないと決意した18歳
自分の強みを思い出して仕事と向き合えた
不良への憧れに気づいて開き直れた
感動や夢中は自分の強みになる
主体的に生きながら他者との相互影響を考える

第4章 人生の登場人物達と、どう向き合っていくか―「キャラクター」の話
魅力的なキャラクターの条件とは
キャラクターには外的要素と内的要素がある
短所からでも「期待」は生まれる
目的達成に繋がらない長所は意味がない
役割がキャラクターを魅力的にする
ストーリーを彩る主要な「7つのキャラクター」
主体は「ストーリーの視点」
客体は「達成基準」
敵対者は「乗り越えるべき壁」
協力者は「運命共同体」
援助者は「気づきのきかっけ」
犠牲者は「ターニングポイント」
いたずら者は「混乱」
キャラクターを「味方」か「敵」に分ける
自分の世界にいるキャラクターと向き合う
登場人物達は役割を全うしているかどうか
失いたくない「犠牲」を仮定してみる
いたずら者がいると、人生がちょっと面白くなる
敵対者や負の感情と向き合うコツ
人生の気晴らしを用意しよう
なぜ悪役でも魅力的なキャラクターが
存在するのか
コラム 悪役を演じなくてはいけない
孤独な皆さまへ
影響を与えてくれる人こそ人生に必要な人
ストーリーとキャラクターが作り出す動的平衡
他者と関わり、影響を与え合うことを恐れるな
煉獄杏寿郎が日本一共感された
キャラクターになった理由
内的CQへの共感がキャラクターの魅力も高める
内的CQと向き合う姿に私達は共感する

第5章 なぜ「物語」は、私達の心を動かすのか―「共感と感動」の話
共感と感動のメカニズム
共感能力は人間の真骨頂
感情が生まれるしくみ
人は出来事と感情をセットで記憶する
同じ出来事でも異なる感情を抱く理由
内的CQの重なりから共感が生まれる
感動のメカニズム
感動=大きな共感ではない
過去を乗り越えた成長に感動は生まれる
クライマックスを支えるもう一つの感動
本当の物語を見つけた時に、感動の連鎖が起きる
感動の本質は「あるべき世界」
感動とは「プチ悟り」
コラム 意識を刺激するエンタメと、
無意識を刺激するアート
夢中なくして感動はない
没入とは予測と現実が一致している状態
夢中と没入の違いとは何か?
没入は他人に伝播する
夢中になるための技術
反応するものを周囲からなくす
真のクリエイティブは
“締め切り”からは生まれない
緩急でフロー状態を作り出す
自分を整えて良い反応を生み出す
小さい頃の記憶が豊富な人は夢中になれる
夢とは何か? 夢中との呼応

第6章「物語」を見つけた人が手にするもの―「世界観と自由」の話
最後のピース「世界観」とは何か
世界観が求められている時代
世界観とは自分にとっての世界の意味
世界観を感じさせる三つの方法
世界観が内的CQの核となる
スタンスがあなたの世界観を伝える
信頼に繋がるスタンスの決め方
スタンスはTRUEでなくてはならない
私達の「物語」が見つかる瞬間
世界観とCQに交互に向き合う
型はその先へ行くためのもの
物語を描いた先にある自由な世界へ
人生は創造活動。夢中はその輝きである
自分とは、世界と動的平衡な存在

おわりに

参考文献

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