社会・経済の本

2030年「東京」未来予想図

2030年「東京」未来予想図
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著者:
市川宏雄/宮沢文彦
定価:
1738円(本体1580円+税10%)
発行日:
2022/4/21
ISBN:
9784295406679
ページ数:
224ページ
サイズ:
188×130(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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NYでも北京でもない 東京が世界都市として繁栄する理由とは?


コロナ禍の2年間においても、都内各地の再開発プロジェクトの多くは変わらず進行中、
人々の地方移住もほとんど起こらず、「東京一極集中」は変わらないままです。
東京にはなぜ、それほどのパワーがあるのか。そしてこの東京には、
これから先どんな未来が待ち受けているのか。

本書では、都内各所で進められている大規模プロジェクト、各地方との関係、
海外ライバル都市との競争、災害リスクマネジメントなどについて、
各種データから分析・検証することによって、東京の未来を予想します。
東京で働くビジネスマンにとって、5年後、10年後を生き抜くヒントとなる一冊です。

著者紹介
市川宏雄/宮沢文彦(いちかわ・ひろお/みやざわ・ふみひこ)
市川宏雄(いちかわ・ひろお)
明治大学名誉教授/帝京大学特任教授/一般社団法人大都市政策研究機構・理事長/特定非営利活動法人 日本危機管理士機構・理事長。1947年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科、同大学院修士課程、博士課程(都市計画)を経て、カナダにおける都市計画の権威であるウォータールー大学大学院博士課程(都市地域計画)を修了(Ph.D.)。(財)国際開発センターなどを経て、富士総合研究所(現 みずほリサーチ&テクノロジーズ)主席研究員。1997年、明治大学政治経済学部教授に就任。専門職大学院長などを歴任し、2018年より現職。専門は都市政策、危機管理、テレワーク、次世代政策構想。「世界の都市総合力ランキング(GPCI、森記念財団)」の主査を務める。30年以上にわたって東京都の政策立案に関わる東京研究の第一人者。『新・東京進化論』(幻冬舎)、『東京一極集中が日本を救う』(ディスカヴァー携書)、『東京2025』 (東洋経済新報社)、『山手線に新駅ができる本当の理由』(KADOKAWAメディアファクトリー新書)など著書多数。

宮沢文彦(みやざわ・ふみひこ)
株式会社ボルテックス 代表取締役社長 兼 CEO。1965年群馬県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業。同年、ユニバーサル証券株式会社(現 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)に入社する。その後、不動産業界の可能性に着目し、不動産会社への転職を決意。1995年、株式会社レーサム・リサーチ(現 株式会社レーサム)入社、営業部長として活躍し不動産コンサルティングを行う。収益不動産として高い将来性が見込まれた「区分所有オフィス」に魅力を感じ、1999年4月に株式会社ボルテックスを設立、現在に至る。公認不動産コンサルティングマスター。著書に『勝ち残る企業のための不動産投資バイブル』(PHP研究所)、『「区分所有オフィス」投資による最強の資産防衛』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『東京一極集中時代の100年企業戦略』(東洋経済新報社)がある。

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もくじ

はじめに コロナ後の不透明な時代、東京はどう変わっていくのか

CHAPTER 1 2030年 東京 独自の進化を遂げる東京の都市空間 (市川宏雄)
大規模な再開発プロジェクトが、複数・同時並行で進められているのは世界で東京だけ
2023年、虎ノ門・麻布台に、緑豊かな住空間が出現
2030年代、帝国ホテル建て替え+超高層ビル出現で、日比谷・内幸町周辺の風景が一変
2040年代を見据えた拠点づくり。新宿グランドターミナル構想。新宿駅東西に超高層ツインタワーが誕生
2040年、お江戸・日本橋の風景が復活!? 高さ284mの超高層ビルも出現する日本橋再生計画

CHAPTER 2 2030年 東京 東京一極集中の是非。地方との関係 (市川宏雄)
コロナ禍でテレワークが進んでも、多くの企業は東京から離れなかった
コロナ禍で東京は若干の転出超過となり、東京圏では10万人弱の転入超過に
コロナ禍の2020年。東京の人口は都心部と周縁部で増加
東京一極集中を支えている最大勢力は、地方から転入してくる20 〜24歳女性
東京一極集中が、日本経済を支えている
東京が潤えば、地方が栄える。東京・地方・中央政府の関係
リニア新幹線が開通すれば、人口4900万の巨大経済圏が生まれる
補完関係にある東京と名古屋は、共存共栄が可能

CHAPTER 3 2030年 東京 海外ライバル都市との競争 (市川宏雄)
世界の都市総合力ランキングで、国際社会における東京の立ち位置を見る
GPCI(都市総合力ランキング)で、東京はロンドン、NYに次いで世界第3位
COVID-19によるGPCIの変化
東京は、香港に代わって、アジアの国際金融センターになれるか
東京は、都市総合力でアジア随一。優秀な人材とワークプレイスの確保が課題
東京は旅行者の受入環境が抜群。ハイクラスホテルとナイトライフが課題
東京はアジアで最も住みやすい街。都市内交通の快適化が課題
東京、シンガポール、香港、上海。アジアの国際金融センターはどの都市が担うべきか
「国際金融都市・東京」を実現すれば、日本経済は力強く再生する

CHAPTER 4 2030年 東京 世界一100年企業が多い都市・東京の理由 (宮沢文彦)
今、経済界で注目を集めている100年企業。そこから企業経営の新たな指針を得る
日本に存在する100年企業は3万社超。その数は世界一
世界で100年企業が最も多い都市・東京。業種別には貸事務所業が最多
東京にある100年企業の最大の強みは、いつでも換金できる不動産資産を所有していること
コロナ禍でも東京の不動産価格は値下がらず、むしろシェルターアセットとしての資産価値が高まる
事例 松竹株式会社
100年企業・松竹の経営基盤を支える東京の不動産ビジネス
事例 北栄電設株式会社
東京に不動産を持てば企業イメージ+信用力アップにつながり、相続対策、事業承継計画も立てやすい
事例 株式会社京都プラザホテルズ
東京のオフィス用不動産物件は「換金性の高さ」が魅力。変化の激しい時代、リスクはできる限り分散させておくことが望ましい
COLUMN 東京の不動産投資市場の動向と注目点
執筆 一般財団法人日本不動産研究所 金融ソリューション部 松尾俊輔

CHAPTER 5 2030年 東京 地震、豪雨、感染症……。東京のリスクマネジメント (市川宏雄)
さまざまな災害リスクを恐れるのではなく、リスクを正しく理解し、対処法を考えておくことが重要
人類はこれまでに、数多くの感染症パンデミックを経験してきた
東日本大震災で震度5強の揺れを経験するも、東京の建物とライフラインはほぼ無傷だった
首都直下地震のリスクは存在するが、いたずらに恐れる必要はない
富士山が噴火すれば、東京にも2cmの火山灰が降り注ぐ
異常気象の影響で、今後は豪雨災害が多発。居住地・勤務地のハザードマップは要チェック

CHAPTER 6 2030年 東京 未来の東京をつくる、新しい働き方・企業経営 (対談:市川宏雄 ✕ 宮沢文彦)
コロナ禍でも人口流出が少なかった東京は、10年後も変わらず発展を続ける
緊急事態宣言の発出で、日本でもテレワークの導入が進む
日本人の働き方が変われば、オフィスの在り方も変わっていく
これからの時代、オフィスは「交流の場」としての意義を持つ
テレワークで働く社員を、企業はどのように評価すべきか
2030年以降、東京は国際金融都市として飛躍できるか
都心に不動産物件を所有すると、どんなメリットがあるのか

おわりに 東京という街はなぜ、成長することをやめないのか

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