何かを伝えるとき、長文メールになって「結局、何が言いたいかわからない」と言われる……。
話していても、いろいろ情報を詰め込みすぎて、うまく伝わらない……。
なぜ、「結局、何が言いたいかわからない」と言われるのか?
なぜ、順序立ててはずなのに、わかってくれないのか?
それは、コミュニケーションのメカニズムを理解していないからです。
本書は、プロがたどり着いた「伝わる」原則を一冊にまとめました。
すべての「伝わらない悩み」はひとつの方程式で解ける!
「大切なことは伝える前にある。
伝えようとするときに『伝える力』を必要としない——そこに伝え方の本質がある。」
一橋ビジネススクール特任教授 楠木建氏 推薦!
著者の松永氏は、これまでクリエイティブディレクターの水野学氏、
放送作家の小山薫堂氏、コピーライターの眞木準氏、
谷山雅計氏など、日本を代表するクリエイターたちの書籍を企画・編集。
今では書籍以外にも、企業のビジョン策定やブランディングの支援、
発信監修、教育事業のプロデュース、記事の執筆、講演やモデレーションなど、
文章にかぎらず、さまざまな「伝える」に日々、かかわっています。
それらがすべてちがった「伝え方」をするかというと、じつはそうでもありません。
いろんな経験をするなかでわかってきたのは、
用いる場所やかたちが変わっても、
「伝え方」の原則はほぼ変わらない、ということ。
本書は、その原則をわかりやすく余すことなく、教えます。
読めば、「なぜ伝わらなかったのか」「何をすればいいのか」
「伝えるために、何が足りなかったのか」がわかります!
今までになかった伝え方の新・バイブル登場。
著者紹介
松永光弘(まつなが・みつひろ)
編集家。1971年、大阪生まれ。「編集を世の中に生かす」をテーマに、出版だけでなく、企業のブランディングや発信、サービス開発、教育事業、地域創生など、さまざまなシーンで「ひと・もの・ことの編集」に取り組んでいる。これまで20年あまりにわたって、コミュニケーションやクリエイティブに関する書籍を企画・編集。クリエイティブディレクターの水野学氏や杉山恒太郎氏、伊藤直樹氏、放送作家の小山薫堂氏、コピーライターの眞木準氏、谷山雅計氏など、日本を代表するクリエイターたちの思想やものの考え方を世に伝えてきた。ロボットベンチャーをはじめとした企業のアドバイザーもつとめており、顧問編集者の先駆的存在としても知られる。また、社会人向けスクールの運営にたずさわるほか、自身でも大企業や自治体、大学などで編集やコミュニケーションに関する講演を多数実施し、好評を博している。自著に『「アタマのやわらかさ」の原理。クリエイティブな人たちは実は編集している』(インプレス刊)、編著に『ささるアイディア。なぜ彼らは「新しい答え」を思いつけるのか』(誠文堂新光社刊)がある。
Facebook: @mitsuzosan
Twitter: @mitsuzosan
もくじ
はじめに
第1章 「伝え方」には原則がある
──伝えたいことを、伝えてはいけない
「はっきりわかっているから、はっきり伝えることができる」が基本。
文章を書くとは「整理整頓」すること。
やっぱり、いきなり書きはじめてはいけない。
「伝わる」とは、納得以上を生みだすこと。
「コミュニケーションの橋」は、じつは2つある。
伝えたいことを、伝えてはいけない。
「自分ごと」だから、受け手は耳を傾ける。
「伝える」の本質は〈メッセージ〉にある。
第2章 「伝え方」に引力をもたせる
──〈よさ〉と〈わけ〉で魅力を語る。
必要なのは、必要性。
〈よさ〉と〈わけ〉で魅力は語られる。
〈メッセージ〉の形式を意識する。
受け手がちがうのに、魅力が同じでいいはずがない。
〈メッセージ〉は編集から生まれる。
「学校の作文」は、なぜ書きづらいのか。
「なにをいうか」「どういうか」以上に「なぜいうか」が大切。
第3章 「伝え方」の軸をつくる
──5つの要素で〈メッセージ〉を見つける。
「要素メモ」と「思考の型」で〈メッセージ〉を見つける。
コミュニケーションは、可視化すれば、とらえやすくなる。
答えを出すために、くり返すために、「思考の型」をつかう。
既知にも、未知にも、人は惹かれない。
〈わけ〉は、じつはたくさんある。
より適切な〈メッセージ〉を見つけるために。
第4章 「伝え方」を最適化する
──〈メッセージ〉の効用と「同分解展」。
〈メッセージ〉が表現を連れてくる。
〈メッセージ〉がなければ、そもそも推敲できない。
選べないのは、「見る目がないから」じゃない。
文章にとって、いちばん大切なことはなにか。
「起承転結」では読んでもらえない。
「説明・案内文」を書くなら「同分解展」モデル。
“疑似体験”できると納得しやすい。
付録「もっと伝える」ための2つのヒント
もっと伝えるために①「向こう側」という目線
もっと伝えるために② 「高さ」という目線
おわりに
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