自己啓発の本

“働く”をじっくり見つめ直すための18講義

“働く”をじっくり見つめ直すための18講義
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著者:
村山 昇
定価:
1650円(本体 1500円+税10%)
発行日:
2007/08/31
ISBN:
9784756911131
ページ数:
247ページ
サイズ:
A5版(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
明日香出版社
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あなたは何のために働いていますか?


本書では18枚のスライド(テーマ)を基に、明日から働き方が前向きに変わるヒントを述べていきます。 精神論や根性論をではなく、著者の経験と専門性を基に製作した膨大な資料を軸に、これからの働き方を述べていきます。 誰もが考える"なぜ働いているのか?"という疑問。 あなたも、本書と共に"働くことの意味"を根本から考えてみませんか?


著者紹介
村山 昇(むらやま・のぼる)
村山 昇(むらやま・のぼる) 1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、03年独立。現在、キャリア・ポートレートコンサルティング代表。94-95年イリノイ工科大学大学院「Institute of Design」(米・シカゴ)研究員。07年一橋大学大学院・商学研究科にて経営学修士(MBA)取得。「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くという独自の方法論から、企業従業員、団体職員、大学生を対象にキャリア教育プログラムを開発・実施する。ホームページは、http://www.careerportrait.jp
著書に『上司をマネジメント』(クロスメディア・パブリッシング)、『ピカソのキャリア・ゆでガエルのキャリア』(すばる舎)。共著に『ギフトからヒットが生まれる』(日本経済新聞社)、『メイド・イン・ジャパンの時代』(日経BP社)がある。

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もくじ

はじめに

第1章 仕事・キャリア
【講義1】キャリアをかたちづくるもの
 職業人が内面に持つ3層+1軸
 「できる」と「成果を出す」は別物
 価値観はみずからの仕事に色づけをする
 地・風・火・水―――能・観・志・人
 キャリアの停滞を招かないために
 心・技・体・環境をうまく司る
【講義2】改めて「仕事」とは何か?
 1◆「仕事」が持っている平面的な広がり
    その仕事は作業ですか?稼業ですか?使命ですか?
    仕事は自分の能力・関心・価値観の表明である
 2◆価値の創造としての「仕事」
    事前のカオス⇒事後の秩序=価値創造=仕事
    仕事の価値幅・スピード・成就態
    能力は価値創造のための回路
    感謝の念に表れる仕事の思想
【講義3】目的と手段
 1◆目的と手段の基本的な形
    目的と手段は相対的に決まる
    目的=「目標」+「意味・意義」
 2◆目的と手段の特殊な形
    芸術活動は自己目的的
    子供の遊びはポジティブな無目的
 3◆【発展考察】金儲けは仕事の目的か?
    利益は事業の目的ではなく「条件」である
    利益は結果的に生まれる「恵み」である
    金儲けをどう位置づけるかは自分の意志
【講義4】動機・働きがい・夢/志
 1◆動機について
    動機の発生場所を考える
    内から湧く動機・外から与えられる動機
    利己的な動機・利他的な動機
    満足・不満からみる動機
 2◆働きがいについて
    働きがいの正体
    「生きがい」からの考察
 3◆夢/志・自己実現について
    夢/志・自己実現に関する5つの観点
【講義5】夢/志がみえてくるプロセス
 1◆ゆらぎと偶発の中での自分づくり
    キャリアは「ゆらぎ」の軌跡
    意志は漂流を防ぐ船のエンジン
    楕円球の偶発がラグビーを面白くする
    職を拓く力=状況をつくる力
    偶発を必然に変える・変えてやると思うことが大事
 2◆夢/志がみえてくるプロセス
    夢/志は死語か
    「自分探し」ではなく「自分試し」
    プロセス1:「小さな矢印」=好き・やりたいから始まる
    プロセス2:やがて「強く太い矢印」に
    矢印の先に「イメージ」を持つ
    プロセス3:「不退転の川」を渡る
    情熱が使命感に変わるとき
    夢/志をつかむエネルギーは夢/志に内在している

■第2章 知識・能力
【講義6】能力の広がりと深み
技術の発達は能力の発達を促すか?
価値をつくりだす力=能力×意志
「みて」→「かんがえて」→「かく」の流れ
「見る」と「観る」の深さの違い
深みの違うさまざまな仕事
広がりへの張力・深みへの引力

【講義7】知る力
知る力の「広がり」
知る力の「深み」
知る力の「ふくらみ」
知る力の「静と動でつかむ」
知る力の「瞬発力と持続力」
知る力の「暗黙知と形式知の循環運動」

【講義8】試す勇気と状況をつくりだす力
人はリスクと引き換えに何かを得る
7割見えたらサイを投げよ=七放
不測の状況と葛藤し道を探り当てる=五落
過去のことがすべてつながる「十二達の丘」

【講義9】描く力
 1◆発想を展開する力
    貧パターン発想による就職
    職業選択の発想を広げるとはどういうことか
    想いをメガネにして職業・職種をみよ
 2◆イメージは力を生む
    プッシュとプルの力
    キャリアというマラソンを完走するために
    イメージを持つ者と持たざる者の差
 【コラム】働く"自由"があることの負荷

■第3章 働くマインド
【講義10】自律と自立
    経済的自立と技能的自立
    意識的自律が「強い個」を生む
    自律へのステップ:「守・破・離」
    「5+3=○」と「○+○=8」
    ○+○=○の両辺を司るのが「自律」
【講義11】自律と他律
    仕事は自律と他律の綱引き
    自律は善で他律は悪か?
    自律はシンドイ・他律はラク
    自分の律と組織の律を"合"していく
    合律にも良悪の両面がある
    「自立/自律」・「他律/自律」の成長過程
【講義12】「個」として強いプロフェッショナル
 1◆プロジェクト!プロジェクト!プロジェクト!
    愛すべき仕事は「プロジェクト」!
    「就社」→「就職」→「就プロジェクト」
 2◆組織人か仕事人か
    組織「依存」人に陥ることが問題
    「個」として立つ仕事自律人
 3◆働く個と組織のゆるやかな絆の時代
    故郷・寄留地・実家・母校としての会社
    出世とは何か?
    「鎖」でもなく「囲い」でもなく「絆」
 4◆人財と人材
    代替がきくか・きかないか
    人「財」はいつの時代にも足らない
【講義13】「転職」を考えるとき
 1◆3年で3割が辞めることの何が問題か
    最初の仕事はくじ引きである
    キャリアとは「くじ引き後の状況創造」
 2◆テンショク=転職・展職・天職
    留まるべきか動くべきか
    留まるという選択肢
    転職の前に「展職」を試みよ
    動くという選択肢
    転職の動機はどこに?
    その転職の「栄転」と「流転」の分岐点
    「天職」とは結果的につかむもの
 3◆動くとき
    留まるときのリスクを考える
    チャンスとリスクは事の両面
    認識すべき5つのリスク

■第4章 仕事の幸福
【講義14】成長すること
    生命の本質は「形成・成長」
    成長することの4要素
    連続的な成長・非連続的な成長
【講義15】「よい仕事」の報酬
    目に見える報酬
    目に見えない報酬
    よい仕事が与えてくれる4つの楽しみ
【講義16】仕事の幸福・成功について
 1◆「勝ち負け」のキャリアから「自分なり」キャリアへ
    キャリアは「アップ・ダウン」で語れるか
    職の「サスティナビリティ」のために
    「ナンバーワン」だけがすごいのか
    「自分なり」キャリアの目線を入れよう
 2◆仕事の幸福論
    「成功」と「幸福」は違う
    成功/不成功は「定規を当てる」こと
    幸福は「器をつくる」こと
    成功は相対的なもの・幸福は個性的なもの
    気がつけば「幸福である」という状態
 【コラム】職選びを「乗り物」にたとえると
【講義17】ストレスと共に生きる
    ストレスをなくすことは不可能
    柔らかな自己主張をするために
    その出来事ではなく、信念が感情を引き起こす
    自分の「べき・はず」をどうコントロールするか
    心にフィルターを入れよう
    上司の発言・命令を濾過する
    大いなる目的にまなざしを置く
    目的意識は自分を変える・環境 を変える
    上司との関係を安定させるために
    一枚の大きな絵を互いに見晴らす
    大目的の下では「負けるが勝ち」でいい
【講義18】心のマスターとなる
    「ひょうたんザル」の教訓
    愛憎は境目のない表裏一体:「メビウスの帯」
    欲はその不足を補うほどに膨れあがる
    小我か大我かで欲の陽と陰が変わる  
    よりよく働くためには哲学がいる
    「おおいなるもの」を感得するための「おおいなる心持ち」
    古典的書物に触れよ

おわりに

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