仕事術・ビジネススキルの本

「速さ」と「質」を両立させるデッドライン資料作成術

「速さ」と「質」を両立させるデッドライン資料作成術
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著者:
上野佳恵
定価:
1738円(本体1580円+税10%)
発行日:
2015/6/2
ISBN:
9784844374138
ページ数:
162ページ
サイズ:
A5(mm)
発行:
クロスメディア・パブリッシング
発売:
インプレス
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資料づくりの9割は情報集めで決まる!一発で通る資料を〆切までに作るワザ


なぜマッキンゼーのコンサルタントは、質が高い資料を24時間でも作れるのか? それは、PowerPointの操作がうまいからではなく、「情報収集にムダがない」からです。 普通の人は「どこかに求める情報があるはずだ」と延々とGoogleをさまよい続けて、 結局時間切れになってしまいます。 しかし、プロは「ないものはない」と割り切り、即座に新たなストーリーのプランを考えられます。 結果、素早く説得力あるデータを集め、期限までに資料にまとめることができるのです。 本書では、類書のような表面的な資料づくりのコツだけではなく、 情報収集の技術や、情報源リストを収録します。


著者紹介
上野佳恵(うえの・よしえ)
津田塾大学卒業後、(株)日本能率協会総合研究所、マーケティング・データ(MDB)にて顧客向け情報提供サービスに携わる。のち、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて、社内向けリサーチ業務の傍ら、インフォメーションサービスグループのリーダーとして東京・大阪・ソウル各オフィスの情報センター整備、トレーニングなどを手掛ける。その後、マーケティングドゥを経て、2004年リサーチ関連サービス・コンサルティングを行うインフォナビ設立。

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もくじ

はじめに
第1部 プロの情報の集め方

第1章 プロはGoogleをさまよわない
01#コンサルタントだけが資料を作るわけではない
・なぜコンサルの資料作成は速く、質が高いのか?
・見た目だけ磨いても価値ある資料はできない
02#資料作成の土台を作る「リサーチャー」の技術
・情報収集のプロフェッショナル
・リサーチャーの問題解決思考
・言われた情報を集めるだけが仕事ではない
03#プロは世の中の情報が「有限」だと知っている
・情報の大海
04#・プロと素人の時間の使い方
・時間をかければいい情報が見つかるわけではない
・リサーチャーは頭に情報収集の地図を持っている
05#何のためにその資料を作っているのか?
・「言われたまま」をやめればやり直しが激減する
06#経営の課題解決に繋がる情報
・課題解決のベースは情報
・その情報は誰のどんな行動を呼ぶか?
07#適切な情報のレベルを知る
・どこまで深掘りするか
・「念のため集めておこう」はムダ

第2章 プランニングが早さを決める
01#手当たり次第の情報調査をやめる
・どんな情報が必要か? それはどこにありそうか?
・何でも出てくる = ムダが多い
・格安スマートフォンの市場を調べるとしたら
・書き出すと抜けモレがなくなる
02#未知のキーワードについて調べるときのコツ 37
・ニーズに応えるためには見知らぬ情報も調べる
・未知のキーワードが出たらまずその人に聞く
・概要をつかむためのパラ読み
03#かけられる時間とコストを把握する
・デッドラインを曖昧にするとプランが立たない
・レポートに10万円払った方がいいこともある
04#わき道にそれない調査のやり方
・好奇心が働いたら要注意
・時間を決めて振り返る
05# 求める情報が見つからなかったら
・壁にぶつかったら視点を切り替える
・「情報が見つからない」もひとつの情報
06#ここまでやれば調査を止めていい
・まだ見ぬ「もっといい情報」
・手段が尽きたら一区切りつける

第3章 信頼できる情報はここにある
01#インターネットを使いこなす
・インターネットは調査手段
・信頼できる情報とは?
・ウィキペディアを編集しているのは誰か
02#書店・図書館で調べる
・並ぶ本に社会情勢が表れる
・昔と今を手っ取り早く比較できる
・ビジネスサポートを行っている図書館もある
03#書籍・雑誌の特性を知る
・書籍では体系だった知識をいつでも参照できる
・雑誌には最新の社会情勢がまとめられている
04#ヒアリング・インタビューをする
・生の声にデータには表れない情報が隠れている
・二次情報より一次情報
・ブログ・SNSは信頼できる情報とはみなされない
05#街中からヒントを得る
・形にならないリアルな情報
・目と耳で集める

第4章 情報調査にも型がある
01#人について調べる
・ビジネスの戦略に不可欠な要素
・経営者・役員について知りたい
・専門性のある人について知りたい
02#会社について調べる
・ヒト・モノ・カネのフレームワーク
・ヒトを調べて会社のカルチャーを知る
・モノを調べて会社の歴史と戦略を知る
・カネを調べて信用度をはかる
03#業界・市場について調べる ①フレームワーク
・調査対象が幅広いからこそ枠組みを設定する
・MCC・3C・4P・PEST
04#業界・市場について調べる ②市場
・市場規模を調べるのには順番がある
・客観的で大規模な政府の統計調査を見る
・深堀りするために業界団体の統計を見る
・将来予測や企業戦略は市場調査レポートを見る
05#業界・市場について調べる ③競合
・業界のシェアはいかにして調べるか
・企業別の情報ならやはり市場調査レポート
06#業界・市場について調べる ④顧客
・政府調査の統計データや世論調査が最初
・消費者調査会社のデータも公開されている
・業界・市場の動きに関しての考察を集める
07#経済状況・社会情勢について調べる
・市場に外から影響を及ぼすもの
・PESTで市場の外を把握する

第5章 資料のまとめ方が作業を早くする
01#プランがあればまとめに時間はかからない
・集めすぎるとまとめきれない
・徐々にプランニングの精度を上げていく
・再プランニングのための時間を残しておく
02#日々の情報収集で感度を上げる
・新聞は何紙読むべきか?
・情報は整理して貯めておくものではない
・プロリサーチャーの日常的な情報収集
・ふとした気付きを頭にしまっておく
03#資料をまとめながら私見を織り込む
・集めた情報を読みながら感じたことは何か?
・メモやメールにつけておく手もある

第2部 プロの資料の作り方
第6章 プロはパワポを開かない
01#「資料=パワポ」ではない
・本当にそれはパワポで作るべきか
・余計な機能に時間が取られる
・パワポ禁止令
02#30年前のマッキンゼーの資料作成
・山積みの紙、たった4枚のスライド
・デザインの手間が少なくなったからこそ頭を動かす
03#目的に沿った形を選ぶ
・パワポか? エクセルか? ワードか?
・ストーリーを仮組みする「ブランクチャート」
04#情報の取捨選択を行う
・相反するデータをどう扱うか
・バイアスを見抜け
・グラフを使う前に出典を確認する

第7章 読んだ人に理解させるための構造がある
01#ストーリーラインとフレームワーク
・論理性=ストーリー
・資料をストーリーラインにそって並べる
02#その資料にモレ・ダブリはないか
・資料をわかりやすくするMECE
・不必要に幅を取っている情報がないか確かめる
03#本筋以外は別紙にまとめる
・長いだけでわかりにくくなる
・「あったほうが良さそう」は別紙に
04#結論は3つ提示する
・結論は最初か? 最後か?
・すべての情報は相手のために

第8章 スライド表現にオリジナリティはいらない
01# ワンスライド・ワンメッセージ
・パワーポイントの基本的な考え方
・メッセージは短く
02#テキストはギリギリまで削ぎ落とす
・スライドですべてを説明しない
・スライドは読んでもらうためのものではない
・多くても合計100字までにおさえる
03#表のコツ
・単位や小数点、文字揃えを統一する
・可能な限りグラフ化する
04#グラフのコツ
・データによって適しているグラフの種類がある
・シェアの推移の表し方
05#色・イラスト・アニメーションのコツ
・パワーポイントのデザインの基本
・色
・イラスト・写真
・アニメーション
巻末付録 プロだけが知っている情報源リスト

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