親が子供にグチを言わないための7つのヒント


親であれば誰でも、子供にどう対応すればいいか困る場面は多いでしょう。たいていの親は、日々本当にいろんなことをしなければなりません。食事の用意をしながら、上の子の宿題を見て、さらに「今すぐに」本を読んでとせがむ下の子をあやしたりするわけです。ですから、正直なところ、自分を冷静に抑えとくことなど、至難の業です。職業をもつママがうまくやっていくために、これまで私がもらった様々なアドバイスの中でも素晴らしくて、私が実際にやってみたものを、自分は紹介しましょう。


  1. 深呼吸をして。そして子供にささやいて。

気持ちが破裂しそうなときに心を鎮めるには、まずやっていることをやめて、深呼吸しましょう。鼻から吸い口から吐くのを3度繰り返します。これで少し気持ちがおさまったら、ママはストレスをコントロールできているんだという態度を子供に見せましょう。

  それでもまだ子供が泣いたり叫んだりしているのなら、今度はささやきながら子供に状況を理解させましょう。ここで怒鳴ってはいけません。状況が悪くなるだ けです。優しすぎてもいけませんが、なるべく優しく子供に話しかけるのです。そうすれば子供は落ち着き始め、ママの話しに耳を傾けることができるように なってきます。

 私の子供の学校の先生がこのテクニックを使っているのを見たことがありますが、それはもう、まるで魔法のような効き目でした。


  1. 床に座る

  子供が落ち着きを失いはじめると、私も我慢できなくなりコントロールを失いそうになります。そんな時には、幼稚園の園長先生から教えてもらったこんなやり 方を試しています。それは「子供から一番逃れたいときには、抱きしめるのが一番。」自分がしていることをやめて、子供と一緒に床に座ります。そして子供に 抱きしめて欲しいかどうか尋ねてから、抱きしめます。これで5分後には、元の落ち着いた状態に戻ります。子供は関心を向けてもらいたいのです。ですから子供を抱きしめることで、注意をひこうとする行動をやめさせることができるのです。


  1. 必要がなくても小休止をとろう。

  状況が切羽詰まったとき、人はすぐに反応しがちです。それはまるで自動操縦で操られた爆弾のようです。そんな時には「トイレタイム」をとることをお薦めし ます。自分を取り戻し、どう対処すればいいかを判断するのにちょうどいいのです。たいていは、自分がよい親ではないという恐怖心から、子供に八つ当たりし たくなるのです。自分の子供の育て方に戸惑いが生じると、最後には全く関係のない行動をしてしまうことがあるのです。ですので、少し間を取って、その状況 にどう対処したいのか、自分はどのように振舞いたいのかを考えるのです。トイレタイムを取る際には、子供が安全であることを確認してからにしましょう。

4.歌う

 ストレスが限界まで来そうなとき、私は歌うようにしています。そうすると、子供たちは拍子抜けし、私は大声をあげずにすむのです。


5.オウム返し

子 供が今すぐにアメが欲しいとかんしゃくを起こし、最後にはママが根負けするだろうと何度も何度もせがむことがあります。「もうやめて!黙りなさい!イライ ラする!」と叫びたくなります。そんな時にはオウム返し遊びをします。かんしゃくをまねて足で床をコツコツ踏み叩き、そしてこう言います。「今すぐにアメ が欲しいんだ。ほんとに欲しいんだ。ママがダメっていうのが嫌なんだ。もう夕食の時間なのは気にしないんだ。今アメが欲しいんだ。だってすごく甘くておい しいもん。」

 こんな簡単な遊びで、子供はアメが欲しいという欲求が聞いてもらえたと気が済み、かんしゃくがおさまるのです。


6. もしできるのなら、子供はやる

  「部屋を片付けなさい」、「ピアノの練習をしなさい」と何度言ってもやらないので、子供に声を上げそうになるときがあります。そんな時には、一歩引き下 がって、自分の子供に対する信頼感をもう一度考えるようにしています。「もしできるのなら、子供はやる」のです。大抵の場合、子供はママにハッピーでいて もらいたいし、正しいことをやりたいのです。でもママが言ったことをしないのは、なぜでしょう。もしかしたら、部屋のあまりの散らかりように、どうしたら いいのか分からないのかもしれません。そんな時は子供が床の上をきれいにし、私が机を片付けるのを手伝います。あるいは、状態がはっきり理解できていない のかもしれません。子供はある楽譜が上手く弾けなくて、がっかりしているのかもしれません。あるいはすることがたくさんありすぎて、ピアノの練習まで手が 届かないでいるのかもしれません。そんな時は、子供の身の回りを整理してあげて、やるべきことがこなせるようにしてあげます。


7.限界を試す

  ガムが欲しいとスーパーのレジでかんしゃくを起こすなど、私の限界を超えたときには、私の母が私に言った言葉を思い出します。「子供っていうのは安心感が 必要なの。だから安定したやすらぎのある環境を作ってあげなきゃだめ。そうすれば子供たちがまだ見る必要のない世界から守れるの。ほら、マンションにある バルコニーの鉄柵みたいなものね、子供たちが落ちてしまわないように付けてある。」私の子供たちは繰り返し、私の限界、つまりバルコニーの鉄柵がびくとも しない丈夫なものかどうかを、私に試してくるわけです。もし私が大声を上げたり、イライラしたりすれば、子供たちを恐怖と不安の中に突き落とすようなもの なのです。だから私はこの自分の中の鉄柵がしっかりしているかを、確認するようにしています。そうすれば子供の方から私の限界を試す必要はなく、子供は安 心していられるのです。



クリスティーヌ


 
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